足底筋膜炎、アキレス腱炎、外反母趾、内反小趾、足関節後方インピンジメント症候群など足の不調で来院される方が多いのですが、多くの方々がインソールを入れています。そのインソールが適合していか否かは、状態によって見解は違うのでここではコメントは控えますが、このインソールですが子供達の靴底にも多く処方されているのです。
内股歩きの子供達は、足首が回内足の子供が多いのですがそのアライメントを治すのをインソールで治そうとする方が多いのだと思います。但し、ここで言いたいのはそんな単純に考えないで欲しいと思っています。理由は、子供の足首は柔軟性があるし、足のアライメントは、複雑だからです。
内股歩きで来院する子供達が回内足に対して、一般的に行っているのがインソール装着です。どこかの病院で作ってもらったのか?もしくは、靴屋さんでシューフィッターさんからのオススメなど?このインソールですが、子供の靴底に入れるのは、慎重にしてもらいたいです。もちろん病理的な変形には、効果があることは確かです。ただ、子供の足関節の自然な成長を妨げる可能性もあるのです。
その悪影響とは?
今回の以下の動画で解説している『回外足』です。子供達は、内側に倒れない=外側に倒すと思ってしまいます。インソールで内側が高くなることにより足は外側(回外足)へ倒れてしまう可能性があるのです。足は、二階構造であることを子供達と親御さんに話します。踵から小指側2本が一階で踵骨の上に乗る距骨から親指側3本が二階なのです。この骨達は、違う働きをするのですが、子供の歩き方は、二階であるつま先から着地したり、全体でペタペタ歩いたり、足関節が不安定な状態で歩いている子供が多いのです。この子供達は一階と二階が一緒に動いてしまうのです。
例えば、上イラストのように土踏まずのところ(赤い三角)がが少し高くなっているインソールを入れると、反対側の外側に踵骨が倒れやすくなるし、足関節の形状もそのバランスに適合しようと足先から股関節への連鎖をも変えてしまう可能性があるのです。
足の構造を理解した施術者が、こららのメカニズムを子供達に分かりやすく解説してあげると、解剖学に興味を持ち、歩き方を自分でも実行できるのです。はじめはぎこちなくてもいいのです!親御さん達に伝えたいのが、靴に頼ること、インソールに頼ること、そろそろ辞めましょう!
子供達を自然な成長に向かわせてあげましょう!
KIZUカイロプラクティック 代表院長 木津直昭