『重力を味方につける方法」
〜抗重力な身体の使い方で健康寿命を延ばす!〜
立正大学講師の計らいで、90分授業を担当することになりました。
抗重力な身体の使い方が、肩こりや腰痛の改善に繋がり、健康寿命を延ばすことができることを大学生に伝えて参りました。
日時:2024年10月29日(火)
場所:立正大学品川キャンパス
授業時間:9:00~10:30
講義室:立正大学品川キャンパス 9号館 9B21号室(地下2階)
◾️事前アンケート(有効回答数 101名)
①生徒たちの症状
②生徒たちの気になる今回のテーマ
以上のアンケート結果から、多くの大学生が症状を抱えており、特に容姿的な猫背を気にしている方が多いことがわかった。また、その改善方法にも興味を示していた。
上記の事前情報より、講義では、特に猫背になってしまう原因やメカニズムについてはレントゲン画像などを使い、出来るだけ姿勢に興味持ったもらうこと、改善法については動画を作成し、際に身体を動かしてもらい、明日からすぐに実行しやすくなるような講義内容とした。
また、講義中の椅子の特徴を身体で感じてもらい、一般的に言われているいい姿勢と、身体の機能を使った楽な姿勢について体感してもらった。
エクササイズでは、フィードフォワード反射について体感してもらった。この反射を使うことにより猫背を修正する時に反り腰にならないことを皆さんが自分の体で体感できたと思う。
*フィードフォワードメカニズムは、感覚の感知前に運動を予想する。特に頚部と体幹では、四肢運動に先行して姿勢の安定に寄与する。通常フィードフォワード機能は運動開始以前に20ミリ秒(0.02秒)より長いEMG活動を認めるものである。 (Aruin and Latash 1995; Hodges and Richardson 1997b)
講義は、朝イチの講義であったので、出来るだけ眠くならないように、20分に一回は身体を動かすワークを取り入れた。講義終了後に受講後アンケートに記入してもらった。
◾️受講後アンケート(有効回答数 107名)
🔶アンケートからも改善法にしては、興味深く実体感してもらったのではないかと思っております。また個別の回答も97名の皆さんが感想を書いてくれて、姿勢について今までより身近でかつ、健康に過ごすには重要であることが理解できたのではないでしょうか。
- 今回、様々なエクササイズを通して自分がどれだけ姿勢が悪いか気づくことが出来ました。先生の講義を通じて痛みや辛いところがわかったので、聴けてよかったと思いました。ありがとうございました。
- 体を一緒に動かしたりすることで、講義内容もわかりやすく頭に入ってきました。今後使えそうな反り腰にならない姿勢の直し方を教われてよかったです。
- 普段あまり意識してなかったのですが、自分の姿勢が悪いことに気づけました。今後は教えてもらったエクササイズを使っていけたらと思います。ありがとうございました。
- その場で実践する形式が、分かりやすくて、適度に眠気も消えてたのしく講義を受けることができました。
さっそく今日から実践してみようと思いました。今は大丈夫でも歳をとるにつれて負担が体に現れてきそうなのでその前に綺麗な姿勢を自然にできるように身につけておこうと思いました。 - 姿勢の正し方や普段意識していない筋肉や関節の使い方を実践して教えていただいたので将来のためにも意識して今後生活していきたいと思います。
- 自分も腰痛持ちで姿勢が悪いという自覚があったので、為になる講義だった。正直なところ、一限で眠い瞬間もあったが、自ら体験することで目が覚めた。
- 姿勢についていろんなことが聞けました実際に一緒に実践したりと聞いていて楽しかったです。
- 実際にエクササイズを行って、自分の身を持って変化に感じることができてとても面白かったです。これを機に自分の姿勢についてるもう一度気をつけて行きたいと思います。
- 自分は結構仰向けで寝るタイプなので
重力が4分の一であまり負荷がかからないスタイルよかったと思いました。
授業中の姿勢が悪いことが悩みだったので今回の講座はとてもタメになりました。ありがとうございました。 - 正しい姿勢にしようと思いました。ストレートネックでかかってる重力に対してコワイ印象持ちました
姿勢が寿命にどう関わってくるかということも知りたかった。 - 前ならえなどの実際にやってみるのは効果を少し実感できて面白いなと思いました。
- 今まで正しいと思っていた姿勢が本当は反り腰であったり、腰の骨を圧迫してしまっていて、返って逆効果になってしまっていることなどを知り、正しい姿勢の方法など教えていただいたので、これからはそのような姿勢を意識して行きたいと思った。
動画があってよかった - 今まで自分がどれだけ姿勢が悪かったか、少し分かった気がします。ほんの些細なことで肩や腰の痛みが軽減されるので、今後も積極的にやろうと思いました。
- 私はいつも姿勢が悪くなってしまうことが多いけど、今日の授業でどうしたら良い姿勢でいられるかなどたくさんの姿勢改善方法を教えいただきました。早速授業中などに実践していきたいなと思いました。
椎間板、首周りに痛みが少しあったので今回のエクササイズで少しでも改善できそうに感じました。ありがとうございました。 - 普段このような体を動かす授業はないのでよかったです。自分は姿勢がよくないので今回の授業をもとに少しでも姿勢を改善できればいいなと思いました。
- 普段聞かないような話を沢山聞くことが出来て良かったです。呼吸方法など簡単に実践できるものも多いと感じたので、日常でもやってみたいです。
- ヘルニアの話をしてた際に、自分は高校まで野球をやっててヘルニアはずっと治らないみたいな話を聞いていたんですけど、分離症は治るのは何故なのか気になった。
- 日常から自分の姿勢についてあまり意識していなかったのですが、意外な点がたくさんあったので、普段から身体に負担をかけないように用心しようと思いました。
- 姿勢についてここまで詳しくやる機会はなかなか無いのでとても貴重な経験になりました。この経験を生かして生活していきたいと思います。
- 私は反り腰が酷いので改善方法などが聞けて良かったです。あとバイト先や電車などどうしても長時間立つような場所だと知らぬ間に片足に重心をかけてしまいます。その解決方法などがありましたら教えていただきたいです。
- 下腹に手を置きながら手を動かすことで、猫背が解消された気がした。自分は猫背巻き肩ストレートネックがコンプレックスなので、今回の講義はとても参考になった。
- だらけた姿勢はお腹や内臓に負担をかけていることを改めて知った。電車で立つときなど、片足に重心をかけていたので、今後のことを考えて控えたい。
- 正しい姿勢についての間違った認識を正すことができてとても良かったです。姿勢を正すようには言われてきましたが、途中から辛くなってくるためこれでいいのかと疑問に思うことがありました。それが普通ということと正しい姿勢と言われているものが実は弊害をもたらすということを知ることができて、良かったと思います。自分の祖母は背中がとても曲がっておりよく母に注意されるのですが、今回の学んだ知識を活かして祖母の姿勢を改善できたら良いなと考えています。母も背筋を伸ばすことが姿勢が良いことと考えているかもしれないので間違った認識を正すことができると良いなと考えています。
- 反り腰や猫背を治すための改善方法の動画を見ても三日坊主になってしまい治したいけど面倒くさいという状況が多々あったのですが、下腹部に手を置いてそこに焦点を当てつつ姿勢を意識したり、上半身を止めて歩いたりする等簡単且つ分かりやすいものが多く試してみようと思った。
- 今日の講義から姿勢の改善法やそのためのエクササイズを学ぶことが出来ました。私はあまり姿勢が良くないため、とてもためになったので、今度から姿勢に気をつけて生活したいと思いました。
- 私も日頃から腰痛や肩の違和感に悩んでいたので今回お話を聞けてよかったです。実際にストレッチをみんなでやって見て明らかな変化を感じたので感動しました。また関節や骨の話を聞いているだけで体がムズムズしてしまいました。日頃から今回ならったストレッチをやって正しい姿勢を維持出来たらなと思います。
私は正しい姿勢はどんなものなのか興味を持っています。普段の講義中でも姿勢を良くしようと頑張ってみますがすぐ疲れてしまってただ筋力がないのかと思っていましたが、セミナーを聴講してイスの傾きによってもやりやすさが変わることを知ることが出来ました。座位姿勢だけでなく立った時の姿勢のポイントを知ることができ、実際に腕を上げ下げや前ならえを体験することでとても分かりやすく理解出来ました。これからこれらのポイントを意識して生活していきたいと考えました。 - 自分はよく猫背と言われることがあり、自分でもその自覚はあります。なので、今回数回行ったワークでは効いている感じがとてもして、今も腰付近に少し違和感が残っています。また、自分は膝を痛くすることが多く、高校生までは毎週のように接骨院に通い、電気や超音波などで筋肉をほぐしてもらっていました。でも、膝を痛くしている原因が股関節からきていたため、股関節を中心に処置していました。歳をとった時までこれらのことで悩まないように今回教わった正しい姿勢をしていきたいと思った。
- 実際に動いて、どこに負荷がかかっているのかを理解した上で話を進めてくださって分かりやすかったです。
- 普段、重力に視点を当てる機会がなかったので、新たな視点から見ることが出来ておもしろかったです。重力はコミュニケーションということが特に印象的でした。
最近はスマホをずっとスマホを見ていて、首から肩にかけて痛いなと思っていたので、姿勢を改善するだけで良い対策方法だと思いました。
楽な姿勢は体のどこかに負担をかけていて、一見いい姿勢でも辛い姿勢だったりそこまで体に良くない姿勢だったりするということにはおどろいた。 - 今回のセミナーを聴講して、自分の姿勢の悪さを改めて感じたのと、どのようなことがダメとされているのかがわかりました。特に気をつけようと思ったことは、ソファーやベット、床座りはNGということや、厚底シューズも危険ということです。日頃から行ってしまっている部分も多いので、今後気をつけていきたいと思いました。また、後傾している椅子に座る時は、バスタオルなどを敷いてお尻から足にかけて下がっていくようにして、姿勢を正していきたいと思いました。
- 常に身体のどこかに負担がかかっていて、その負担をどこにかけるのか、を考える必要があるということを学ぶことができました。
- 一般的に正しいとされている天井から上に吊られるような姿勢は、実際には身体を縦軸に^結んでいる筋力が収縮するため関節を潰してしまったり、背中を反らしすぎているため、神経を圧迫してしまっているという事実には衝撃を受けた。だからと言って重力に負けた筋力を使わない姿勢も神経や内臓を圧迫してしまうし、運動するだけではなく、アライメントを意識し、今回行ったストレッチなどを活用して、正しい姿勢を手に入れて行きたいと感じた。また、自分たちですら正しい姿勢を身につけることができていないのに、高齢者がそれを同じようにできるわけがなく、高齢者が多く過疎化している地域が増加していることの深刻さがわかりやすくなった。
講義終了後の自分の感想:
大学生向けの講義を担当して、自分が大学生だった頃の授業を思い出した。自分は、講義を夢中で聞いたことがほとんどなかった気がする。まして姿勢という言葉は、『姿勢の悪いのはわかっているよ!』と言うのが若者の思っていることだろうなと確信していた。自分が大学生ならそう思うはずである。
それは、なぜかというと正しい姿勢=辛い姿勢だからである。この固定概念を崩して『正しい姿勢=楽にできる=かっこいい姿勢』であればきっとみんな興味を持ってくれるのではと思っていた。ただ講義中は生徒たちの好反応は一部の学生に限ったことでほとんど聞いてないのかなと正直思っていた。
ところが受講後アンケートを記入してくれた数と内容から、みんな聞いてくれていたんだな〜素直に喜んでしまった。そして、この姿勢講義がみんなの姿勢への捉え方に何かしら変化を与えたのであればこれほど嬉しいことはない。『正しい姿勢=楽にできるいい姿勢=カッコいい、そしてき綺麗な姿勢』であることを多くの学生に伝えて行きたいと改めて思った。
*最後になりますが、このような貴重な機会を与えてくれた立正大学文学部講師 野呂一仁先生に心から感謝いたします。ありがとうございました!
2024年11月10日
KIZUカイロプラクティック 木津直昭