日本めまい平行医学会学術講演会後記

 先日、第80回 日本めまい平行医学会学術講演会に参加してきました。今回は、耳鼻咽喉科専門医師たちとの共同研究(PPPDへのカイロプラクティックの検討)ついて発表もさせて頂きました。

 今回の研究は、耳鼻咽喉科医師たちと1年以上前から頚性めまいやPPPD患者に対して、カイロプラクティックの施術効果検証についての発表でした。治験に近い意味合いで行ってまいりましたが、術前術後のレントゲン状の形状変化、関節可動域や前庭機能検査など、そして自覚症状の変化です。ただ、コロナ禍ということもあり思うように母数が集まらず、3例の検証発表にとどまりました。

ただ、実際に施術をしていて様々な評価ポイントや自覚症状の改善するケースも多いのですが、症状が取りきれないケースもあり、めまいという病状の難しさを改めて感じているところでもあります。
 まだまだ課題は山積みですが、今後もPPPDに対してのカイロプラクティック施術効果について検証継続して行きます!
 丸の内にあるJPタワーホール&カンファレンスで行われ、約900名の参加のようでした。カイロプラクティック業界もこのような会場で学会が開けたら嬉しいなと、、、

*原因がはっきりしない長引く慢性的なめまい『持続性知覚性姿勢誘発めまい』(Persistent Postural-Perceptual Dizziness, PPPD)という新たな概念が2017年に定義されました。

文責:木津直昭