症状
15年以上バレエ、ジャズダンスをやっている。5年程前に身体が固いから無理にストレッチを して以来、開脚ストレッチをすると左の内ももの筋肉が切れるような痛みがでるようになった。
日常生活は問題ないが、これからもダンスを続けていきたくもっと身体を柔らかくしたい。しかし、内ももが痛くてストレッチできないとの事。
分析
初診時、姿勢検査では反り腰がみられる。左の腸腰筋、殿筋群の緊張が強くみられる。股関節の可動域は、右は問題ないが左は開脚して抵抗を感じる前に内もも(薄筋) に痛みがでる。左の腰椎、骨盤、股関節の連動性が悪く、特に股関節の外旋の制限が強く(内旋で固まっている状態)代償的に外側の筋肉を使うことで内側の筋肉が過剰なストレスを受けていると考えられる。
施術
治療は足の内転筋群にストレスをかけている腸腰筋、殿筋群の緊張をとるようにアプローチ。続いて腰椎、骨盤、股関節の連動性を戻すように関節軸の調整を行う。
姿勢、歩行、エクササイズの指導。骨盤底筋群の強化。8回の治療でほぼ痛みは無くなる。 状態の安定と姿勢改善のため継続治療中。
股関節は臼関節で3本の軸と12の自由度を持ちます。よって関節軸が崩れる時は多方向に変位を起こします。 股関節周りに違和感、痛みがある時は自分で体操やストレッチはしないで専門家にみてもらうようにして下さい。