症状
座ると左右の坐骨に差があり、特に右のお尻が強く当たっている感じがするとの事。特に痛みはないがアンバランスで気になる。椅子に座っている時も多少感じるが、体操座りなど床に座っている時の方が顕著である。仕事は10時間以上2台のパソコンを使用し、モニターが正面と右側に置いてあるとの事。
分析
初回検査時、体操座りでを左右に身体を倒すと左側はバランスを容易に支えられたが、右側に倒すとそのまま転がりそうになり状態を保持できない。 歩行検査では右足に荷重がかかると身体が外に流れる状態があった。右の殿筋や四頭筋、左の腰部に過緊張が見られた。運動歴を伺うと、週に1~2回ランニングを1時間しており、症状と関係あるかわからないが右に体重が乗った時に股関節に少し不安定感があるとの事。
施術
治療ではまず、過緊張している筋群またそれに伴う脊柱、骨盤、股関節の関節軸の崩れを調整。また、関節軸の崩れにより使えていなかった筋群へアプローチ。初回の治療で歩行時の右外に流れる状態は軽減。3回の治療で座っている時の坐骨の違和感は半減された。 バランスをチェックしながら継続治療中。
この方は日常仕事で座っている事が多く、特に画面2台を正面と右側に置いてました。右側のモニターを見るときは上半身だけ右を向いており、当サイトで紹介している座り方のボディスリップに近い状態でした。この左右の坐骨に異なる力がかかる座り方が習慣化され、左右の筋群の差や脊柱、骨盤、股関節の関節軸の崩れを招き、結果骨盤に歪みを生みだしていたのです。幸いこの方の歪みはそれほど大きくなく、痛みも出ていない状態でしたので違和感が消えるまで回数はかかりませんでした。 1日の大半を占めるデスクワークにおいて、デスク環境や座り方は身体を歪ませる原因として非常に大きいものです。