No.197 股関節ストレッチでの内腿の痛み 23歳 女性

症状

日常生活では問題ないが、柔軟体操で開脚ストレッチすると左足の内側に筋肉が切れてしまうような 痛みがでる。身体が硬いと思って柔軟を継続していたら余計に痛くなった。

分析

初診時、全体の姿勢は前傾姿勢で骨盤前傾による反り腰が非常に強い。代償的に猫背も強い。 股関節の可動域検査では右足は80度開脚できるが左足は20度位の開脚で内側の筋肉に 痛みが誘発される。
過度の前傾姿勢のために、殿筋群、ハムストリングス、腓腹筋、足の後面の筋肉の伸長性の 緊張が強い。その為、骨盤前傾し膝関節が過伸展(反張膝)を起こし、骨盤から膝関節に付着している薄筋(内ももの筋肉)が伸長されている状態であった。 この状態で開脚するとわずかでもさらに伸長が加わるので防御反応として筋肉が切れるような痛みが出ていると予測された。

施術

治療は反張膝を引き起こしている、筋群へのアプローチと前傾骨盤(反り腰)と猫背を矯正して 前傾姿勢を改善させるようにアプローチ。自宅での体操、ストレッチの指導も都度指導。 10回の治療で痛みは80%消失。継続治療中。