症状
週末にゴルフのラウンド後に腰が重いと感じた。車を2時間程度運転し帰宅したところ、車から降りる時に若干鋭い痛みを感じたが、当日は違和感だけで痛みは続かなかった。しかし、翌朝腰の痛みでベットから起きることができず、時間をかけないと体を起こせなかった。前屈みの姿勢、靴下を履く動作、顔を洗う動作で痛みがあり、同じ姿勢をした後に動き出す時に腰が伸びずに痛む。2、3日安静にしていたが、股関節にまで痛みが広がってきたので来院。
分析
姿勢は前傾し、上体を起こすことが出来ず腰が伸びない。前傾した姿勢をかばう為に骨盤を前方に突き出し、下部腰椎での伸展(反り)が強くなっていた。その為、反り腰の状態になり関節の噛み合わせが過度になっている。また、胸椎(背中)では後弯が強くなり体を反らすことが出来ない状態であった。その為に、より骨盤が前に移動し腰を反らせて上体を起こしていた。加えて、大腰筋の緊張も顕著にみられた。
施術
施術では、胸椎の後弯を取り除くこと、下部腰椎の伸展(反り腰)を取り除くことに重点をおいた。併せて大腰筋と腰部の筋の過緊張を取り除くようにアプローチ。1回目の施術後に身体が起こせるようになり、痛みの軽減がみられた。3回の施術で痛みは消失。ゴルフの際の腰への負担を減らすため継続治療中。
今回のケースは、猫背型の反り腰で腰部の運動軸が崩れ、可動域が減少した状態でのゴルフのプレーが引き金になっていた。回らない腰をスイングで無理に回すため腰の筋群に過度なストレスがかかり伸展を強め痛みを生み出す原因になっている。スイングを安定させゴルフ後の痛みをなくす為には腰だけに関わらず間接の運動軸の安定が必要です。これが安定しないとスイングの際に無理な力がかかり腰、肩を痛めてしまいます。