症状
慢性的に目の周囲に感じる頭痛を訴えて来院。 2週間前にベッドを換えてから寝起き時に特に痛むようになった。 首こりや肩こりが元々あり、3ヶ月前に遊園地で乗り物に乗った時に体勢を崩し、 首こりや肩こりが強くなった。 それ以外にも、スノーボード中に転倒し首を痛めた経験や 長時間のパソコン使用など日頃から首に負担をかけていると感じている。 お風呂に入ると楽になるが、効果が持続しない。 毎週サッカーをしているが動いている間は気にならない。 脳神経外科でレントゲン・MRIを撮影し、偏頭痛と診断され薬を服用中。
分析
頚部の可動域検査において、伸展時(首を後ろに倒す)に痛みがあり、 他の動きでは筋緊張の為、可動域が減少している。 姿勢のバランスを見ると体の重心が前方に移動しており、猫背が強くなっている。 そのため、普通に座っているだけでも顎が上がり後頭部に強い緊張が見られる。 また、首から肩にかけての筋肉の緊張が強く、頚部から中背部にかけての脊柱の可動性も減少している。
施術
まず、頭痛を改善する為に頚部の筋緊張を緩和。 加えて、脊柱(特に頚部)の可動性減少を改善するようにアプローチ。 1回目の治療で頚部の可動性は改善し頭痛の軽減が見られた。 また、頭痛を悪化させている高い枕を低い枕に変えてもうようアドバイス。 現在3回の治療で頭痛は消失、首こり・肩こりは大幅に軽減。 現在は体操を行ってもらい必要な筋力を強化し、更なる安定を図り治療を継続中。
高い枕により頚の後ろ部分を引き伸ばされてしまうと頭痛や首コリ、肩こりの原因になります。 今回のケースはベッドを換えたタイミングで頭痛が発症したので解かりやすいケースですが、 枕が合わずに頭痛や首コリ、肩こりの症状が出ている人は少なくありません。正しい枕の選び方 を参考に普段の枕を見直してみてください。