症状
過去にスキーで何度も膝の靭帯を痛める、今回は昨年2月にスキーをしていて転倒し左膝内側側副靭帯を伸ばす、投薬しその後痛みが軽減するが膝関節が曲がらなくなる、整形外科で2ヶ月、接骨院で2ヶ月治療するが、膝は徐々に曲がるようになるがその代わり左足関節が背屈できなくなる。歩行でつまずくようになり、最初は膝が原因かと思っていたが整形外科にて左足関節の運動神経障害と診断される。その後大学病院にて腰部レントゲン、MRI検査するL5椎間板障害の可能性あり、手術適用になる場合あり診断される。左膝関節80%可動・足首背屈不可、力が入らない状態で来院する。
分析
来院時は、神経検査をすると腰部第4、5脊髄神経の麻痺が存在する。膝関節は80%屈曲可能であり、その他の整形外科的テストではすべてマイナスとなる。歩行姿勢は左足関節が背屈できないため、膝を挙上できずかばう姿勢がみられる。
施術
まず治療は既往歴から今までに行った治療に関してすべてカウンセリングすることから始める。まず膝が曲がらなくなって、それを改善しはじめた時から神経麻痺が出現しているので、その因果関係について詳細に分析する。すると行ってきたリハビリにおいて腰椎椎間板に負荷をかける動作と腰部脊髄硬膜を緊張させる動作があり、その結果膝関節は屈曲可能にはなっている事が判明する。
治療は腰椎と股関節の問題を取り除くことから始める。腰部が過屈曲になり股関節の屈曲制限があり、しばらく週に2-3回治療する。治療後2ヶ月で80%神経回復する。その後週1回の治療1ヶ月後には神経は100%近く回復し、膝関節の屈曲制限もなくなり正座がどうにかできるまでに改善する。 この冬はスキー・バスケットができるまで回復する。現在膝関節可動域回復の為治療継続中。