No.239 左肩を上げる動作での痛み(30代男性)

症状

約3ヶ月前からゴルフを始めて最初の2ヶ月は2週間に1回、100球ぐらい 打ちっぱなしで練習していたが、1ヶ月前からは1日置きに100球ペースになった。 約2週間前から左肩が痛くて挙げられなくなり高い所の物を取れなくなってきた。 同時期に仕事が忙しくなり睡眠時間が1時間ほど短くなっている

分析

この方はゴルフを始める前まではまったく運動をしておらず長時間のデスクワークと慢性的な睡眠不足でした。 初回に姿勢を確認したところ背中が丸くなり両肩が前方へ出ていわゆる猫背と言われる状態で、さらに左上半身が捻じれて前方にいっており左肩甲骨と左肩を動かす筋肉に強い張りがみられました。左肩を挙げても90度を超えた辺りから痛みを感じはじめ 体幹を支えている骨盤にも不具合があり右の骨盤が後ろへの変位がありました。

施術

まず、背中全体の筋肉の緊張が強いので筋肉を弛めるようにアプローチ、 特に首、左肩周辺を調整し確認したところ痛みは3割ほど軽減がみられ、 その後、骨盤、胸椎、両肩関節の動きをつけていき1回目の施術は終了しました。 1週間後に状態を確認したところ少し元の痛みが戻ってきたとのことでした。 引き続き施術をおこない座っている時の姿勢の改善とストレッチ、休憩をとる事 などのアドバイスを伝えて5回程の施術で痛みをほぼ感じなくなりました。 
  今回の症状はもともとの運動不足と筋肉の緊張がある中でゴルフのスィングという 身体の左右非対称の動きを続けた事と身体を支える土台となる骨盤の変位が原因と 考えられます。トラブルは左肩に出ていましたが骨盤の変位も大きく影響しており 肩周りだけ調整しても再発が考えられるケースでした。 全身の筋肉の調和と股関節を整えることで身体にとって自然で負担の無い 状態になり痛みの改善につながりました。
  KIZUカイロプラクティック本院 竹中伸太郎