No.267 子供の内股歩き(難治疾患)

症状

以前より歩き方が少しギクシャクしていたが、昨年5月に、通学時に本人曰く「歩き方がわからなくなる」その後、歩き方が左右非対称で片足を振りながら歩くようになり、言葉がスムーズに出なくなる。

子供専門病院や整形外科で診察してもらい、脳MRIや脊椎のレントゲン検査するが脊椎や脳には異常ないと診断される。
どうにか改善できないかと当院に来院する。

分析

先ず、歩き方を分析すると右足を少し蹴り上げるような歩様。言葉もスムーズに出ない。上向寝で言葉を発すると舌が邪魔して、その傾向がより顕著になる。筋力テストでは、右足L4,5が低下、知覚テストは陰性。右膝蓋腱反射亢進。

施術

病院での診察結果や当院での機能神経検査・整形外科的検査から末梢神経での圧迫などが原因でなく、上位運動ニューロンへの何かしらの圧迫などによるものと判断する。既往歴から成長ホルモン分泌不全症、小学校時代は発達障害もあり、不登校の時期もあったとのこと。身体の動きなどから原始反射の残存もあり、脳幹へのアプローチが必須と考え施術プランをたて施術をスタートする。

かなり根深い症状ではありますが、今日の施術後はお母さんもお子さんも表情が一変し、自信を持たれてくれたので、今後は一緒にこの難病に立ち向かって行こうと思っています!

 コロナ禍で過ごした子供達の身体が変化していると感じています。動かない、コミュニーケーションが減ると言うのは、子供達の神経系・骨格系・ホルモン系など全てに悪影響を与えていたのだと思います。あれから4〜5年は経過していますが、その時の習慣が残り、身体の発達に影響し続けていると感じます。早期の適切な介入が必要なのです。