ストレートネック研究

脳神経外科での研究成果について

2016年9月にスタート開始した脳神経外科(府中:寿町クリニック)での頭痛外来での施術ですが、1年間非常勤として勤務させて頂き、来院され頭痛の訴える方の多くは、数字には出していませんがかなりの確率で頚椎は「ストレートネックもしくは逆カーブ」になっています。そして、それらの患者さんへのカイロプラクティック施術での効果は徐々にではありますが、成果が出てきています。機能的な改善(頭痛などの症状の改善)はもちろんのことレントゲン像での変化も確認できる方も出てきました。

上画像は、50代の女性の頭痛と頚部痛のある50代の女性のレントゲン側方像での2ヶ月後の変化です。頭痛や頚部痛の改善とともにレントゲン像でのストレートネック(逆カーブ)な状態が改善してることが確認できます。赤矢印の部分:頚椎4番と5番の配列が改善しています。この画像に胸鎖乳突筋のイメージを合成してみます。

すると施術前のストレートネック状態の時にこの筋肉が頚椎に対して、上下に潰して、関節間が詰まる方向にさせていることが見てとれます。あくまで推論ではありますが、このメカニズムの可能性は高いと考えます。そして施術後にこの胸鎖乳突筋がリリースされ頚椎の状態がリセットされると先ほどの上下に関節を潰している状態が解放されているのがわかると思います。結果、椎体内圧が下がり、頭痛が治ったと思われます。

脳神経外科医の売野院長のご協力のもと、更に臨床を積み社会現象と言っても過言ではない「ストレートネック」のメカニズムと改善方法を確立していこうと思っております。

ストレートネックは、胸鎖乳突筋が悪さをするケースが多い。
治すには、姿勢の改善と首のインナーマッスルの強化が重要である。

ストレートネック(SN)研究にご協力頂いている脳神経外科医の売野先生は以前からSNにどうアプローチするか?模索されていたようです。それだけ脳神経外科でレントゲンを撮るとSNが多いのです。そして、私と売野先生の考えが一致したからこそ、この研究は実現しました。

院長 木津直昭