No.102 肩の急激な痛み 41歳 男性
症状
最近、右肩から首にかけての痛みが強くなってきた。2~3年前からコリを感じていたが、これほど痛くなってきたのは初めて。痛みのため首を動かせず、上を向けない状態である。特に原因は分からないが、毎日長時間デスクワークをしている。
分析
初回の検査時、頚部の屈曲、伸展、右側屈で右頚部から肩にかけて痛みが再現された。姿勢検査では胸椎後弯の増大、頚椎左凸弯曲、上部胸椎右側の脊柱起立筋の緊張が確認された。痛み自体は頚椎右側の椎間関節を圧迫する事により増悪している。
施術
初回の治療時、頚椎から上部胸椎に十分な可動性を加えるようにアプローチを行った。特に頚椎に対しては右椎間関節が開くようにアプローチ。治療後、伸展時に痛みが残っていた。2回目の来院時、痛みの状態は安定していたが伸展時の痛みは残っていた。初回時の治療に加え、中部胸椎~胸腰部にかけての後弯に対するアプローチを加えた。治療後、頚椎の伸展時の痛みに改善が見られた。 その後、胸椎後弯を増大させないようメンテナンス治療継続中。
今回のケースはまずは頚椎椎間関節へのアプローチし次に胸椎からの構造的な負荷へアプローチしました。頚部のトラブルには胸部や腰部などからの構造的な負荷が影響していることも多くあります。猫背や反り腰が首のトラブルを招く事も多くありますので日々「よい姿勢」を心がけてください。