症状
1年前にかかとの痛みが発生し、整形外科にてアキレス腱付着部炎と診断される。その後、痛みは変化せず、ここ4~5ヶ月前より左大腿後面にも伸ばすと痛みが出て来るようになる。バレエのレッスンを週に4回行っていたが、ストレッチのやり方かやり過ぎが原因ではないかと来院する。
分析
日常の生活ではそれほど気にならないが、バレエのストレッチなどでは、痛みの為、前屈と開脚ができない。整形外科的検査をすると、腰椎屈曲、SLRテストにて左ハムストリング筋~アキレス腱~踵骨に痛み、またバレエのポーズで横と前後の開脚でともに痛みが発生。
施術
当初、週に2回の治療計画ですすめる。(当人がバレエのレッスンを継続希望する) まずは、症状の原因・検査結果・触診などより股関節のアンバランスを取り除く治療を行う。5回の治療で前屈による大腿後面~踵にかけての痛みは消失、ただ、開脚での痛みは残る。その後も同じ方向性で10回治療継続するが、時間の経過とともに同じ症状に戻ってしまうことを繰り返す。その次にPNF療法など筋肉を使いながら関節のバランスを戻す治療を股関節、骨盤、腰椎、胸椎に加えていくと3ヶ月後には前後・横の開脚ともに可能になる。(バレエでのポーズもすべて可能になる。) 現在、関節可動(ROM)改善治療を繰り返し行い経過みながら治療継続中。