ストレートネック臨床研究①

 ストレートネックについては、以前よりお話ししているように来院されるほとんどの女性がストレートネック状態(男性より女性に多い)と言っても過言ではありません。この障害は、はじめのうちは症状がなく、徐々に進行するに従って自覚症状が出現します。

 今出ている症状が、その首の影響によるものなのかもわからないまま過ごしている方も少なくありません。10代~30代の若い世代は頚椎に元気があり、関節の間に空間が保たれていることが多いのですが、このストレートネック状態が数年続くことにより、関節に縦方向の圧力がかかります。正常な頚椎の生理的カーブで支えるべき重力をまともに関節や椎間板で受けてしまうのです。結果、頭痛、めまい、耳鳴り、首や肩の痛みやこり、腕のしびれなど様々な症状が発症します。最終的には変形性頚椎症の原因にもありうるのです。

 但し、悲観する必要はありません。当院には多くのストレートネックで悩まれる方が来院され、その施術・研究を繰り返し、早期改善への治療法が徐々にではありますが、確立できてきました。整形外科の医師も驚くような改善結果も見れるようになってきました。

以下、その改善症例です。(ご協力:寿町クリニック、日本橋整形外科)

症例1

2ヶ月の間に施術は4回で改善した例です。(50代女性 主婦)

*頚椎3番と4番、4番と5番の椎間板厚の変化が見て取れます。

 

症例2

半年の間に施術は20回で改善した例です。(30代女性 会社員)

*頚椎3番と4番の前方への滑りが軽減して頚椎全体のアライメントが整ってきているのが確認できます。

ストレートネックは治らないと思われている方が多いようですが

メカニズムを理解して施術をしていけば改善できる症例も少なくないことがわかってきました。

引き続きストレートネックの研究を進めて参ります。

院長 木津直昭