症状
2か月ほど前から顎を閉じる時に痛みを感じ始めた。特に思い当たる原因はない。ぶつけたり衝撃が加わったりした事は今まで無く、これまで特に問題もなかった。そのためすぐに治ると思いそのままにしていたら痛みがひどくなってきた。かかりつけの歯科医に相談すると特に歯や口腔内に問題はないと言われた。たまに行く整体院で相談すると、頚椎に問題があると似たような痛みを出すことがあると説明されて5回ほど集中して施術を受けたがあまり変化はなかった。何か良い治療法がないか探していると、職場の同僚がカイロプラクティックに通っていて先生に相談してみたらと紹介されKIZUカイロプラクティックに来院した。
分析
顎の関節自体は触診や圧迫してみても特に症状は誘発されませんでした。口を動かす時も開ける時には痛みは感じられませんでした。顎を動かす時に良く使われる側頭筋と噛む時に使う咬筋という筋肉に強い緊張と関連痛を起こすトリガーポイントとよばれる状態が確認されました。またかなり顎が前に出るような姿勢であることも首のバランスを崩す原因となり今回の症状に関係していると考えられます。
施術
問題のある側頭筋と咬筋に対してアプローチをしたところ、初回の施術で3割、2回目で5割、3回目で7割の症状が改善しました。顎関節は背骨や手足の関節と同じである一方で複雑な関節構造が、顎の問題解決を困難にします。この方は歯科医には問題ないと言われ、頚椎の矯正を受けても変化がなかった顎の痛みが問題でした。口腔に異常がない場合、顎や首の問題が顎の痛みを引き起こすことが多いです。首の状態が安定していれば筋肉の問題があっても補い、症状を抑える事が可能ですがこの方の場合、これまでの治療歴と検査から、顎に関わる筋肉の過剰な緊張と首の関節のバランスの崩れが問題と判断して施術しました。自覚症状が無くても調整が必要なケースも多くみられます。気になる方は一度チェックする事をお勧めします。
KIZUカイロプラクティック本院 チーフカイロプラクター 竹中伸太郎