人間の背骨は、上記左の写真のように頸椎(首の骨)は7個、胸椎(背中の骨)が12個、腰椎(腰の骨)が5個で構成されています。そのうち、頸椎(7個)と腰椎(5個)を合わせた12個は前への凸カーブ、胸椎12個は後ろへの凸カーブです。その12対12で拮抗したバランスになります。
そのバランスは、筋肉で支えられて成り立っています。しかし、右上写真のように姿勢が崩れると、その脊柱のカーブは拮抗したバランスが崩れます。結果、背中が悪くなることにより胸椎のカーブが強くなり、頚椎では、正常のカーブではないストレートネックや逆カーブになってしまうのです。
例えば、座った時に、猫背姿勢になると、この拮抗バランスが崩れます。なぜなら顔の位置が前にくるからです。そして前傾になればなるほど首のカーブはストレートや反対カーブになってしまいます。その顔を前に出した状態が長くなれば「誰でもストレートネック状態になっている」と言っても過言ではないのです!
猫背などの崩れた姿勢から立ち上がって動き出す時に背骨が「ストレートネック状態」で固定されるのか?
筋肉が正しく作用して「正常のカーブ」に戻るのか?
その違いは、その人の姿勢そのものや姿勢維持する筋力・身体の使い方などが影響します。
なぜストレートネックになる人が増えているのでしょうか?
第一要因:座る時間が長くなっていること。
第二要因:パソコン・スマホ等の使用による前傾姿勢が多くなっていること。
第三要因:姿勢維持するための筋力低下(姿勢の悪化)
「来院患者さんや非常勤として働いている脳神経外科の頭痛外来
患者さんの、90%はストレートネックではないか?」と思ってしまうぐらいです。特に女性に多いです。 もはや、現代病といっても過言ではありません!!