未来の健康寿命を支える小児姿勢教育
〜小学校における実践的姿勢改革〜
著者:佐々木空(あかしカイロプラクティック院長)
木津直昭(KIZUカイロプラクティックグループ代表院長)
一般社団法人 映像情報メディア学会誌に上記論文投稿させて頂きました。
文中から抜粋
しかし,国民の間には正しい姿勢に関する共通認識が未だに浸透していない.「背筋を伸ばす」等の曖昧な理解に留まっていたり,「背もたれを使ってはいけない」などの間違った認識を持っていたりする場合もある.これはそもそも姿勢についてのリテラシーを育む場がないことにも起因する.実際の子供の教育現場においても,姿勢や動き方の知識の伝達は充分でない場合がある.子どもやその養育者,教育関係者に姿勢や動きに関する知識をより深く理解してもらうことが彼らの健康を守ることに繋がり,ひいてはそれが将来的な健康寿命の延伸へも寄与するのではないだろうか.今回筆者らは小学生564人に対して予期的姿勢調節(APAs)とニュートラルポジションでの姿勢定位の二つのポイントを中心に講義を行った.以下のセクションではこれらについて解説し,次いで実際に小学校で行った指導の様子を紹介したい・・・