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ストレートネックの治し方~ストレートネック研究1(2013年春版)

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 今年に入り、「ストレートネックやスマホ症候群」について多くのメディア(テレビや雑誌など)から取材を受けました。
そこで、一度「ストレートネック」について自分なりに整理したいと思います。

* ストレートネックとは、頸椎の生理的な彎曲が崩れ、ストレート状態になったこと(またはそれに近い状態)を表した言葉であることです。

① なぜストレートネックになってしまうのか?
人間の背骨は、頸椎(首の骨)は7個、胸椎(背中の骨)が12個、腰椎(腰の骨)が5個で構成されています。そのうち、頸椎と腰椎を合わせた12個は前へのカーブ、胸椎12個は後ろへのカーブです。その12対12で拮抗したバランスになります。そのバランスは、筋肉で支えられて成り立っています。例えば、座った時に、猫背姿勢になると、この拮抗バランスが崩れます。なぜなら顔の位置が前にくるからです。そして前傾になればなるほど首のカーブは反対にならなければならなくなるのです。その状態の時は、誰でもストレートネックになっていると言っても過言ではありません。
この状態が「ストレートネック状態」で固定されるのか?筋肉が正しく作用して「正常のカーブ」に戻るのか?その違いは、その人の筋バランスや姿勢、身体の使い方などが影響するのです。

② なぜストレートネックになる人が増えているのか?
第一要因:座る時間が長くなっていること。
第二要因:パソコン・スマホ等の使用による前傾姿勢が多くなっていること。
第三要因:姿勢の悪化や筋バランスの悪化、身体の使い方

③ ストレートネックの影響は?
ストレートネックになってしまったという事は、前述したように、背骨全体のカーブが崩れていると言っても過言ではありませんので、首や肩に限定した症状の他、背中や腰などにも影響しているのです。首や肩への影響としては、首こり、肩こり、頭痛、手や腕のしびれ、首の可動域の低下(首を左右、前後に動かすと痛みや違和感がある)等の症状が発症しやすいと言っていいと思います。

④ どうすればストレートネック状態から脱却できるのか?

これは②の3つの要因を改善させればいいのです。
★ 第一要因:座る時間が長くなっていること。
→長時間座るときは、1時間に一回は立って身体を動かす。

★ 第二要因:パソコン・スマホ等の使用による前傾姿勢が多くなっていること。
→パソコンの位置や椅子と机の関係など、パソコン環境を改善させる。
 重要なのは作業時に、できるだけ前傾にならない事と顔が前に出ないようにすることです。スマホの持ち方も見直す。

★第三要因:姿勢の悪化や筋バランスの悪化、身体の使い方
→最低1日30分はパワーハウスウォーキングを行う。(パワーハウスウォーキングについての以前のブログ)

但し、すでに症状がある方は、カイロプラクターに相談してみることをおすすめします。

*パソコン姿勢やスマホも持ち方などは「パソコン・スマホで筋肉が癒着する!(木津直昭著 グリーンプレス社)に詳細がありますので、ご興味ある方はご覧ください。(http://www.kizuchiro.com/media.html

次回ブログでは、ストレートネック予防に適したエクササイズ特集を企画しています。

木津直昭

変形性膝関節炎へのカイロプラクティックアプローチ

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以前、KIZUカイロメールマガジン「心に残る患者さん」でも取り上げた「変形性膝関節炎の患者さんの治療」その後についてご報告いたします。
 現在では、2週間に一度、厚生年金病院リウマチ科において、定期検査ともに抗リウマチ薬(ヒュミラ)の皮下注射、抗炎症薬を処方してもらっています。また、週に一回行っていたカイロの治療は、現在は月に1回程度です。
 施術では、1年前から主に膝関節腔を広げながら内転筋群の筋・筋膜リリースとともに内側広筋斜頭のトレーニングを行い、また腰椎・骨盤の可動性もつけるようにしてきました。また、自宅でのセルフケアもカレンダーに毎日チェックしてもらうように指導してきました。経過は順調で、リウマチ科担当の医師も「今の状態なら手術はしないで大丈夫」と言ってくれるまで回復したのです。
あとは、レントゲン写真でも改善が確認できればと・・・。

 自分自身、施術しながら膝関節の可動域が改善している事と歩行姿勢を観察してきたので、少しはレントゲン写真での良くなっているかもしれないと、内心は期待したものの、発症してから20年の間に「くも膜下出血」で2回倒れていること。80歳を超える高齢者であること。また画像を見れば、明らかに関節がぶつかっていること。以上のことからもレントゲン写真での改善は難しいと思っていました。
上段写真左側2011年11月に撮ったレントゲン写真(立位体重負荷位)と右側2013年1月に撮ったレントゲン写真(立位体重負荷位)の比較です。
左右の画像を拡大して比較して頂くとわかると思うのですが、なんと確かに改善がみられたのです。明らかに関節腔に広がりがみられるのです。
実はこの患者は、母親です。2011年11月、母親は歩行困難に陥り、2週間後には手術を決定していたさなか「3ヶ月間待ってほしい、集中的にカイロプラクティックの施術をしてみたいので」という僕は身勝手なお願いをリウマチ科の担当医師、矢部先生にお願いしたのです。
矢部先生は、僕から母親に伝えたそのお願いを快諾してくれた医師なのです。高齢者の外科的手術、それも人工関節手術ですから準備も大変です。手術に耐える内蔵器官であるか検査したり、輸血の為の自己血採取等、他にもたくさんの手配・準備があったと思われます。2週間前という直前に、それを一つ返事でOKしてくれたのです。
 先日、担当の矢部医師にご挨拶をしてきました。以前から、直接お礼を言いたかったのです。矢部医師は、処方箋や手術について、また画像の変化や経過についても詳しく説明してくれました。そして「こちらこそありがとうございました。」と言って頂きました。なんとすばらしい医師なのでしょうか。

 今回のレントゲン上でも改善するようになった理由には、3つあると考えています。適切な処方箋による炎症反応が出ない状態で、施術ができたこと。矢部先生の心温まる励ましの言葉。そして、その言葉に答えようと、自宅でのセルフケアを毎日行う事ができた本人の精神力。
 以上が母親の治癒力を最大限に発揮させたのだと思っています。
今回の症例から「変形性膝関節炎」の施術に関して、自信が沸くとともに、整形外科医との連携の必要性を強く感じました。そして自然治癒力の可能性について再認識させられました。
 末筆になりますが、矢部先生はじめ厚生年金病院整形外科スタッフの皆様に心より感謝いたします。

50歳からの挑戦!

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今回のブログでは、レスリングの虜になった一人の患者さんにスポットを当ててみました。
その方は、哲学の世界では、著名な入不二基義さんです。
入不二さんは東京大学(文学部哲学科)を卒業し、山口大学を経て現在は青山学院大で哲学の教授として教鞭をとっています。
 その入不二さんが来院されたのが、23年4月です。整形外科にてレントゲン検査で、頚椎4-5-6の狭窄による神経圧迫との診断を受け、症状は頚部から肩へのうずく痛みでした。問診すると、1年前からレスリングを始め、3ヶ月前から筋トレ後に腕に力が入らなくなると言う症状を併発していることがわかりました。
 ご本人の治療の目的は、痛みの改善とともにレスリングの再開でした。実は、整形外科では、「首が曲っていて、筋トレなど強い負荷には耐えられないだろうと」言われていたのです。入不二さんは当時52歳、50歳からレスリングを開始して「レスリングの虜」になったのです。
 そこで、とにかくレスリングが再開できるようにメニューを組みながら治療がスタートしたのでした。治療効果は徐々に出始め、2ヵ月後ぐらいから、痛みの軽減とともに腕に力が入るようになり、トレーニングも徐々に開始し、そしてついにレスリングができる身体に回復したのです。しかし、翌年のアマチュアレスリング大会を控える中、厳しい練習に身体のあらゆる部位が悲鳴を上げはじめました。手首、股関節、そしてついには、膝の内側側腹靭帯を損傷してしまったのです。それでも入不二さんは、あくまで前向きです「この膝は、どのようなトレーニングをしていけばいいですか?」とまだまだ諦めていないのです。(その時53歳)彼の目が向いているのは、翌年の大会なのです。
3ヶ月後には、膝も無事回復し、その後は順調にトレーニングを積むこともでき、念願の全日本アマチュアレスリング大会に出場したのです。
50歳を超えてから過酷なレスリングに取り組み、重篤な障害にも関わらず、いつも前向きに捉え、諦めず、精神的にも肉体的にも鍛錬を重ねてきた入不二さんの姿勢に感激しました。入不二さんありがとうございます!

全日本マスターズ選手権WEBサイトでの入不二さんの紹介記事
http://www.japan-wrestling.jp/2013/01/14/25103/
青山学院大レスリング部の太田浩監督は「すばらしいの一言。こんな過酷なスポーツに50歳を超えてから挑戦すること自体が、普通ではありえないし、タックルを入れるまでになったことも素晴らしい。その努力を見習わなければなりません」と話し、これからも部を挙げて応援していくことを宣言した。

入不二基義さんのブログhttp://wiki.livedoor.jp/irifuji/d/FrontPage

謹賀新年~書籍「ゆっくり動くと人生が変わる」について

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 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
 今年はブログの中で、自分が感動したり、影響を受けた本についてもコラムしていこうと思っています。
 昨年もすばらしい本との出会いがあったのですが、その中でもPHP出版の情熱家N氏に頂いた本で「ゆっくり動くと人生が変わる」(順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生著PHP出版)をご紹介したいと思います。
文中にある一節にある、小林教授の言葉
・・・・・・・
私たち医師は、真の健康とは何ですか?と聞かれます。
その質問に対して私はいつも「細胞のすみずみまで、質のいい血液を流すことです」と答えます。なぜなら、細胞のすみずみにまで質のいいきれいな血液が流れるようになれば、すべての臓器の機能がよくなるからです。そして、そうなると、当然、体調はよくなります。
・・・・・・・
 この本を読んで、とても感銘を受け、同時に自分が行っている治療との「融合の必要性」を感じました。なぜなら、この細胞のすみずみまで質のいい血液を流すには、深い呼吸ができないといけないからなのです。
しかし、僕の臨床経験では、その深い呼吸をしたくても出来ない人が多いのです。なぜ出来ないかですが、実は、その状態は誰でも簡単に作れます。
 実験:背中を丸めてパソコンをしている状態(もしくは、背中を丸めてねこ背にしてみてください)で大きく深く呼吸してみてください。
如何ですか?深く呼吸できましたか?
できるわけありません。肺が広がりませんから!
 特に問題がない方であれば、その場で立って胸を開いて深呼吸すれば、パソコンしている姿勢がねこ背であっても、立てばすぐに修正できます。しかし、この状態がリセットできない程、悪化している人が少なくないのです。
それを治しているのが、我々カイロプラクターなのです。

我々の役割は重要です。
真の健康の原則である「細胞のすみずみまで、質のいい血液を流すこと」の手助けができるように、多くの人にカイロプラクティックの必要性を広めて行きたいと思っています。
 末筆になりましたが、今年も皆様の健康に寄与できるようにスタッフ一丸となって精進して参りますので、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

松井選手の決断

松井選手が現役生活に終わりを告げました。
テレビの画面を見ていて、寂しい思いとなぜかホッとした気持ちになりました。
松井選手は「命がけのプレーをする覚悟で渡米して、その命がけのプレーを見せることができなくなった」と話していました。
一瞬一瞬のプレーに命がけであるからこそ、あのスライディングキャッチでの手首の骨折があり、見るものを虜にしていまうのであろうと。そして、そのプレーに後悔など微塵もないのだと。
やり残したこと、悔いに残ることは?という問い対して

「結果論だが、いくつかある。ただ、その時その時考えて決断したことであり、何一つ後悔はしていない」

この話を聞いて、とても重い言葉だと思った。大好きな阪神ではなく巨人の指名を受けた18歳、スーパースターであったジャイアンツを去る時、ワールドシリーズMVPを獲得してから名門ヤンキースを去る時、いつの時もその重圧と闘いながら決断してきた松井秀喜。そして今回の決断も。

決断とは「決めて断つ」ことである。人生はその繰り返しであること。

そして松井秀喜は「引退と言う言葉は使いたくないと」と語り、「草野球の予定も入っているし」という彼らしいジョークで締めた。

僕の勝手な想像ですが、引退と言う言葉は「負の言葉」あるから使いたくないのだと思う。
松井秀喜とはそういう男なのである。
20年間お疲れ様でした。そして感動をありがとうございました!


ちなみにこの写真は、よく行く中華料理屋にあった長島茂雄氏と松井選手のツーショットですが、松井選手のまねをして同じバックで撮ってみました。


□過去の松井選手に関するコラム

ジャイアンツ松井選手との遭遇
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=033%22

オープン戦初戦でのホームラン
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=041%22

松井選手の自己コントロール力
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=045%22

DEAR GODZILLA MATSUI
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=059%22

Dear Major Leaguer GODZILLA MATSUI
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=088%22