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年頭に思う

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新年明けましておめでとうございます。
スタッフ一同,皆様の健康に寄与できますように日々精進いたしますので
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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 子供の時は、「大人は何もかもわかっていて計算高くて嫌だな」と思っていた。その感情はつい最近まであったと思う。しかし、今日自分が年を重ねてきて「何と知らないことばかり」であることに気づく。本当に驚くぐらい世の中には知らないことばかり存在するのである。
 正月TVを見ていてある芸能人が人生において40や50歳はやっと成人であると言っていた。そして年をとることがマイナスのイメージばかり持つ人が多いが、実際に年を取ることはいろいろな事がわかってどんどん人生が面白くなると話していたを聞いて、その通りだと思ったのです。

 知らないことばかりというのは、なぜかワクワクしてくる感覚も出てきたのである。今年は、この「知らないことばかり」の自分自身を自覚し「身体についての知らないこと」を一つ一つ掘り下げて、ワクワクしながら課題をこなして行きたいと思ったのです。

椅子と机の関係

以前もコラム「座り方と椅子選び①~④」で取り上げましたが、パソコンを使用する時間がとても長くなっている現在の仕事環境では「座り方と椅子」は多くの不定愁訴を語る上でとても重要な問題です。しかし、これだという「良い椅子」はなかなか見当たりません。
そこで自分自身でも椅子の研究をしてきました。そして、できれば「身体にいい椅子」を製作できないかと今年の3月から大手事務機メーカーに協力してもらい、たくさんの椅子に座らせてもらったり、椅子の専門家と定期的にミーティングを重ね、こんな椅子がいいのではというサンプルモデルは出来上がりました。ただ、これを実際に商品として市場に出るには、まだまだハードルが高そうです。

 そんな椅子に関して話し合いをしている中で、ふっと思ったのが「椅子と机の関係」です。会社では小柄な方から大柄な方まで様々ですが、一般的に市販の机は2種類の高さしかないようです。
また社内的には並んでいる机が高かったり低かったりしては、デザイン的にもおかしいという固定概念がある為、机の高さを揃えているのが現状だと思われます。
最近この「椅子と机の関係」が原因で出ている症状も多くみかけますので注意してください。

①小柄な方が机が高いと思いながら使っているケース
②机に合わせて椅子を高くしているケース
③背の高い方が背中を丸めて机の高さに合わせているケース

 上記の場合の基本策とあいて机の高さに椅子を合わせてほしいのですが、②の場合は足が地面に着かないケースが発生します。この改善策として足台を置くようにするのがいいと思います。 ③のケースでは背をかがめようとする為、身体をよじる「ボディースリップ」が生じがちです。気をつけましょう!

パソコンも1-2時間なら身体への影響は少ないのですが・・・皆さん一日10時間以上してませんか?とにかく時々休憩して身体動かしましょう!

*ボディースリップの詳細について

ローライズで腰痛に・・・

2006年に書いたコラム「ローライズ症候群」について追加報告をします。

 女性に多く見られがちだと思われていた、ローライズジーンズが原因と思われる腰痛や骨盤、股関節のトラブルが男性にも広がっているようです。

ローライズ症候群とは・・・?
 まずは、ローライズが原因と思われる症状として、腰痛、坐骨神経痛、椎間板の障害、膝の痛み、冷え症、生理痛、むくみなどが挙げられます。
 ローライズパンツは股上すぐのところで固定されるので、足(特に股関節)の動きが制限され挙上しにくくなり(転ぶ人も多い)、その影響で腰の反りが強くなってしまいます。結果的に腰椎に動きがなくなる為、様々な症状を生んでいるのです。
 股関節のゆがみから始まり、下肢への血行を悪くし、構造的には身体の上位では腰椎や胸椎、頚椎に、下位では骨盤、股関節、膝関節にまで悪影響を及ぼします。もちろんお腹や背中を出すことが多くのなるので女性に大敵の「冷え」もでますし、ローライズのまま座り続けることで窮屈になった骨盤や股関節は歪みを引き起こします。またローライズに高い靴(冬場はブーツ)を履くケースは、余計に腰を反らせ、足を挙上させにくくさせているようです。
 また、最近では男性にもローライズジーンズが増え、タイトなパンツも増えています。これらも同様に腰痛や股関節にトラブルを招く原因になっているようです。

 以前にも書いたように、入浴で体を暖めてから足踏み体操をする事は簡単な対処方法になりますが、最近では入浴や足踏み体操だけでは対処しきれない症状の方も増えています。ローライズ症候群かな?と感じる方は、股関節の違和感、冷え、腰痛などが慢性化する前に早めに専門家にチェックしてもらう事をお勧めします。

運動による悪影響

先日患者さんから受けた質問は「高機能ウェアーって姿勢に良いですか?」。スポーツ用タンクトップなのですが背中側の生地がサポートが強い為に背筋が自然に伸びて、前肩が改善するという効果を期待した商品のようでした。
ただ、この患者さんもこのウェアーを付けてヨガをしたら確かに姿勢は良くなった気がしたが腰が痛くなった為に疑問に思ったとのことでした。

 身体は足から股関節・骨盤・背骨(腰椎・胸椎・頚椎)からなり、そして5キロから8キロはあるだろうとされる頭部を支えています。全体的なバランスが必要で、一つのポイントだけを不自然によくしようとするのは逆効果になることが多いのです。
 「良い姿勢」を身に付けるには個々に合わせた、軸のコントロールやトレーニングが必要です。「良い姿勢」は、個人差があります。形にはめた「良い姿勢」は逆効果になり、痛みを引き起こす可能性があると言うことを頭に入れておく必要があります。
この影響は最近の様々な姿勢関連グッズに当てはまります。流行の乗馬マシーンや履いているだけで足の筋肉がつく靴とかアンダーウェアー等、骨格のバランスが悪く筋肉も弱い方が無理にいい姿勢にさせようとするのは注意が必要です。

 また、最近特に気になるのが「足」です。足のアーチを形成する筋肉の弱化が目立ちます。チェックしてみると1時間以上散歩している人やスポーツクラブで鍛えている人も正常に足が機能していないのです。言い換えれば正しく歩けていない人がほとんどなのです。
 ただ歩くだけ、走るだけでは正しく使えていない筋肉や関節が存在するというのが最近症状を見ていて思うことです。この影響が膝や腰まで及んでいるケースが年々増え続けています。デスクワークが多く毎日通勤で30分以内しか歩行できていない方は特に注意が必要です。
足については、次回またテーマにしたいと思います。

よい姿勢と悪い姿勢について

自然か不自然か

今年の世相を表す漢字は「偽」――。
清水寺(京都市東山区)森貫主は「こういう字が選ばれるのは、誠に恥ずかしく悲憤に堪えない。分を知り、神仏が見ているのだと自分の心を律してほしい」と語った。
身近な食への信頼を揺るがせる「偽装」が相次いで発覚し、年金記録や政治資金をめぐっても庶民が「偽り」に振り回された1年を反映したのである。

小さい時から競争社会において勝ち負けを争うときに損得を計算したり、正しいか正しくないかの判断基準が崩れた結果なのだと思う。
先日、何気なく見ていたテレビ番組である企業の社長が語っていた言葉の中に

物事を決定するときに
損か得か。正しいか正しくないか。良いか悪いか。
で判断すると、ものすごく失敗する。
「自然か」「不自然か」で判断することが大切である。と

まさしくこれだと心に響いた。
いつも自分は自然体でいたいと考えていたが、具体的に自然体とは?
イメージはできるが説明はできなかったのではないか・・
来年からはこの「自然か」「不自然か」を考えながら行動してみようと思う。

最後になりますが来年も皆様にとってすばらしく健康な年でありますように・・
来年もよろしくお願い申し上げます。