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貧乏ゆすりの意外な効能~変形性股関節症

 昨日、日本経済新聞にあった記事ですが、貧乏ゆすりによる意外な効能について書かれていました。(先月、NHKためしてガッテンでも放映)要約すると貧乏ゆすりにより、一つはふくらはぎの筋肉が伸び縮みし、血流が改善されることにより、手足の冷えや足のむくみに効能があること、そして、エコノミー症候群の予防にもなる。また、軟骨への刺激により軟骨を再生する効果も期待できるという。実際に九州にある柳川リハビリテーション病院では、追跡調査を繰り返しレントゲン像でもはっきりとした変形した股関節の再生が可能である事を示している。
 詳しいメカニズムはわかっていないが、軟骨を培養するときに外から刺激を与えると成長しやすいと言う報告がある。京都大学の秋山治彦教授は「貧乏ゆすりでも、軟骨を再生する効果が期待できる」と言う。
この記事を読み、以前のコラム(2003年10月)での膝関節の軟骨の再生について思い出しました。その記事は、膝関節を適切な角度にすると膝関節の軟骨が再生すると言う記事だったのですが、この記事を読んだ時も、まさしくカイロプラクティックが行っている施術の方向性そのものであると記したと思うのですが、今回の記事は、柳川リハビリテーション病院でのレントゲン像での変化など、すでに臨床の場で実際に使われている技法と聞き、更に嬉しくなり自信が沸いてきます。それも貧乏ゆすり(国立長寿センター中村先生曰く、「健康ゆすりと呼びたい」)はとても簡単でリスクもない運動なのですから。
今回のこの刺激というものが再生には重要なのだと思います。この適切な刺激があると身体は栄養をその部位に補完しようとします。逆に刺激がなければ、その部位は変性・衰退への道を辿るのです。(言い換えれば栄養補助食品をいくらとっても刺激の無い部位には届きにくいのです。)

2003年コラム変形性膝関節症の治療効果の手術技法を開発
KIZUカイロ健康ニュース 日本経済新聞 「貧乏ゆすり 意外な効能」記事について
柳川リハビリテーション病院ホームページ

運動連鎖を考える~癒着を取り除く~そしてトレーニング

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先週からセミナー続きで勉強週間でした。一区切りしたので報告させて頂きます。18日(日)は、「JAC関東ブロック」主催の運動連鎖アプローチセミナーに参加させて頂きました。講師の山本先生は、理学療法士として活躍されている運動連鎖の第一人者であり、僕自身も運動連鎖に関しては、研究対象として日々臨床に当たっているので、とても楽しみにしていました。講義全てが興味深い内容ばかりでした。
そして25日(日)は、昨年夏に大阪で受講したグラストンテクニックのアドバンストレーニングの2回目でした。講師は前回と同じUSAオリンピックナショナルチームのトレーナーでもあるMike Dillon ATです。グラストンテクニックは、この復習が大切なのですが、その理由は2つあります。
①テクニックは日々進化している事
②臨床で行っている実体験を通してトレーニングを受ける効果
今回のトレーニングでは、新たな発見もあり、また臨床で確認したいと思っていたことが出来、参加できて本当によかったと思います。また、前夜祭では、チームグラストンジャパンの仲間達が集まり、親交を深め情報交換できるので、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
最後の26日(月)には、セラバンドセミナーに参加いたしました。このセミナーでは、ゴムバンド、ボール、バランスボード等を使った強化エクササイズから固有受容器に対するアプローチ等、現在のトレーニングには必要不可欠なものばかりでとても勉強になりました。
 この3つのセミナーを受講後の感想は、まさしく「自分が今行っている治療の方向性」を強化するものだったと思っています。また、その中で確信したことは、すべて必要なことばかりだけど、実際に臨床の場では一般の方、アマ・プロスポーツすべてにおいて「頑固な痛み」に共通しているのは、やはり「癒着」なのです。この癒着を取り除く必要がありこれを飛び越えてのトレーニングでは最高のパフォーマンスは出にくいということなのです。
改めてグラストンテクニックの必要性を強く感じています。
最後になりますが、今回、運動連鎖のセミナーでお世話になった、山本尚司先生、グラストンアドバンストレーニング、セラバンドセミナーでは、遥遥米国よりMike DillonAT、そしてYozo Kawanishi DC、Shingo Sasaki DC、には、この場を借りて感謝を述べさせて頂きます。また、留守中治療に当たってくれたスタッフ皆にも感謝です!皆様ありがとうございました。

パワーハウスウォーク講座

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 3月20日(春分の日)二子玉川にある東急BEに於いて「パワーハウスウォーク」講座を開催いたしました。流行のダイエット的な講義でもなく、どちらかと言えば身体のコアを使った硬派的なウォーキング講座に多くの方に参加して頂きました。
 今回のウォーキングは僕が考えている理想のウォーキングなのですが、短時間のトレーニングですぐに会得できた方もいてびっくりいたしました。反面、コアな筋肉を意識できない方も数名おられたので次回の課題として、すべての方に上手く伝えられるような講義構成にしたいと思っています。
 今回のパワーハウスウォークを皆様に伝えたい理由ですが、それは流行のダイエットでもなく、見た目だけを意識したものではありません。
「パワーハウスウォークでは、身体の中にある「骨盤アーチ」を使って歩行する為、関節や組織(筋肉・内臓など)に負担がなく、かつ「スーっと」伸びた綺麗な姿勢で歩くことが可能になるのです。この作用を生かすことにより、多くの不定愁訴の予防はもちろんの事、見た目にも「美しい立ち姿」になることができるのです。

最後になりますが、今回の講義でお世話になった東急BEの松岡さん、休日の中、手伝ってくれたスタッフ達、3ヶ月前よりパワーハウスウォークのモデルとして特訓してくれた元スタッフの深瀬さん、そしてご参加頂いた受講生の皆様に感謝したいと思います。皆さんありがとうございました!

パワーハウスウォークについて
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=140

花粉症から子供を守るにはどうすべきか?

 先週3月10日(土)日本経済新聞に「花粉症から子供を守る」「マスクや通学服 グッズ続々」と言う記事がありました。
この記事のタイトルを見た瞬間に「あ~この方向に行っては駄目だよ」と心の中でつぶやいたのです。記事を見てみると案の定でした。
 僕自身は、幸いにも花粉症ではありません。なので花粉症に苦しんでおられる方からは怒られるかもしれませんが、あえてこの記事には反論したいと思います。
 花粉症は免疫機能の過剰反応です。花粉を避けてはいけないと思うのです。子供はこれから育って行く過程で様々な環境に置かれることになります。それがどんな環境かもわかりません。もちろんショック症状など強いアレルギー反応が出いている子供たちにはこれらの対策も必要だと思いますが、症状が軽いうちは、守ったり避けたりするのではなく同化させていくべきです。そして身体を強くしていくべきです。
 田舎のスギ花粉の多い場所で生活した後に、東京に戻ってくると花粉症が治ったという話も良く聞きます。昔、僕自身も子供の頃いつも鼻水垂らして生活していた記憶があります。 大人になってからも季節の変わり目など鼻水が止まらず大変でしたが、カイロプラクティック治療で身体を整え、姿勢に注意し鼻呼吸をするようになって治りました。
この記事でも紹介されていますが、企業は商機と捉え様々な商品を販売しています。ここは親自身が本質を見間違えないような対策が必要だと思います。

「花粉症から子供を守る」「マスクや通学服 グッズ続々」―日本経済新聞 掲載記事について
http://www.chiro-news.com/news/0107.shtml

花粉症に関連する臨床報告
・腰痛と頭痛と慢性的な花粉症
http://www.chiro-news.com/file/0007.shtml

ブーツと足のむくみ(簡単むくみ解消法)

 3月に入り、寒かった今年の冬もどうにか峠を越し、春の香りがしてきました。今年は特に寒かったせいもあり、女性の方でブーツを履いて過ごされた方が多いのではないでしょうか?ブーツは見た目も格好よく、保温性もあるのですが、残念ながら足、腰の関節や筋肉など身体機能的には、残念ながら適したものではありません。
 足は、膝下がギブス固定されているようなもので、血流のポンプ作用を行う、ふくらはぎはほとんど活動していません。歩き方も足首や膝を柔軟に使うことができないので、「反り腰」になり股関節や腰に負担がかかります。
 ブーツを履いている時は、適度な圧迫があるので、足もむくみにくいのですが、出先でブーツを脱いだ後にその反動で、むくみが酷くなり、ジッパーが上がらなくなったという経験もあるのではないでしょうか?そろそろ春の訪れとともにブーツを履く機会も減ると思います、この時期に負担をかけていた足をメンテナンスしましょう!


簡単むくみ解消法
① 写真のように両手で包むようにふくらはぎ持つようにする。
② 左右の親指でふくらはぎを膝下からアキレス腱に向けて3箇所ぐらいを気持ちいいぐらいに強く押しながら上から下へ動かします。同時に同側の足首を上下に動かす。

臨床報告:
骨盤のゆがみと下半身のむくみ
http://www.chiro-news.com/file/0162.shtml
ハイアーチによる足の痛み、足のむくみ
http://www.chiro-news.com/file/0141.shtml