【1月撮影】 【2月撮影】
ドケルバン病は赤ちゃんを抱っこする時に親指から手首にかけての痛みや機能障害として発症することが多い疾患です。
また、マウスやスマホなどの電子端末の使用頻度の増加も悪影響を与えています。(実際に赤ちゃん抱っこしていなくても、同じような障害で来院されています)
上の写真は前回の35歳のお母さんの一か月後の写真を比べたものです。痛みは消失し、明らかに指の変形も改善してきています。
この状態では、母指伸筋腱に炎症や肥厚、癒着がなくなり、結果、手のひらを開こうとすると
下の写真のように綺麗に開くことが可能になるのです。
ただ、母指の中手骨と大菱形骨との関節の変位はすこし残っています。
近年は、手や指の痛みや曲がらない等の障害で来院される方が増えています。
iphoneやすまとーフォンなどの電子端末の影響も大きいと思われますが指の使い方というのも軽視できないと考えています。
ドケルバン予防のための「正しい赤ちゃん抱っこ法」等、今後もドケルバン病の研究を続けてまいります。
■過去のブログ
*ドケルバン病の原因と治療
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=226
*ドケルバン病の研究
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=223
*親指の使い方に関しては
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?field=3