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東京大学病院心臓リハビリ見学

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東京大学の循環器内科では、心臓リハビリテーションを行い
退院後の社会復帰、再発予防、生活の質(QOL)向上を目的とした治療を行っています。

先日、その東京大学の心臓リハビリテーションを見学させてもらいました。実は、以前より心臓リハビリには興味があり、カイロプラクティックにおいても心臓リハビリの必要性を強く感じていたからなのです。
一見、カイロプラクティックと心臓リハビリは関連性がないように思われるのではないでしょうか?
ところが、深い関係があるのです。
私が今後、必要と考え、そして自分にできるのではと思っているのは、病人または、術後患者のリハビリではなく、筋骨格系疾患(もしくは自称健常人)の患者に対して予防という観点から行う心臓リハビリであります。
 自分の臨床経験上、40〜50代以降、自称健常人は、運動不足気味になり、そして足腰の障害に悩まされることが多くなります。結果、負のスパイラルに入り、余計に運動不足→心筋機能の低下→簡単な運動(階段など)で心拍数の増加→心臓への負担を意識→運動の自制(例えば階段を使わなくなる)→より心筋の機能低下→心臓疾患の予備軍となる。
 この負のスパイラルに入らないようにするには、丈夫な足腰と共に健康な心肺機能が最重要と考えているからです。
 足腰を治し「筋骨格系の機能だけを考えた、歩け、走れ」ではなく心肺機能を意識したアフターケアを取り入れて行ければ、将来、心臓疾患の予備軍を大幅に減らす事ができると確信しているからなのです。但し、それにはリスク管理が絶対条件です。
 その為に実際の現場でどのように行われているのかを見る事ができ多くの質問にもお答え頂き、リスク管理の上での加圧トレーニングも体感、また貴重な体験であるカテーテル手術の現場迄見させてもらった今回の心臓リハビリ見学は、非常に有意義であり、かつ今後に臨床に生かさなければ行けないと強く感じています。

 今回の見学を実現できたのは、東京大学循環器カテーテル専門医である友人 稲島司氏、そして、当日様々な施設を案内説明してくれた循環器内科 特任臨床医 山本由美子氏、循環器内科、虚血循環生理学講座 特任研究員 福村和也氏のお陰であります。この場をかりて感謝の意の述べさせて頂きます。お忙しい中、誠にありがとうございました。心より感謝しております。


以下東京大学心臓リハビリテーションに書かれている目的です。
心筋梗塞などの虚血性心疾患、心臓手術後の方は、心臓の機能が低下していることが多く、また入院中に安静を必要としたことにより体力も低下しています。そのため退院してすぐには元の活動ができないことも多く、不安にもなります。社会復帰の前に体力を安全に回復し、自信をつけることが必要です。
虚血性心疾患の主な原因は、心臓に酸素や栄養を送る血管である冠動脈の動脈硬化であり、再発予防のためには動脈硬化の進行を防ぐ必要があります。そのためには食事療法や禁煙の他に、運動療法が有効であることが知られています。
心臓病の方が、体力を回復し自信をつけ社会に復帰し、また再発を予防することが心臓リハビリテーションの主な目的です。

写真は、心臓カテーテル処置室において、友人医師 稲島司氏とスタッフ間山先生とのスナップです。
今回の心臓リハビリ見学について間山先生がまとめたレポートですので詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
http://www.kizuchiro.com/staff_blog/x/shinriha.pdf