写真は世界を舞台に活躍するインドのヨガマスター D.Sudhakar さんとヨガの世界チャンピオンのジュリアさんです。 ヨガマスターのD.Sudhakar さんは数年前より身体のメンテナンスで来院されています。今回は彼がコーチするジュリアさんが練習中に胸部を痛め台湾から初めてこられました。
言うまではないのですが、今回いらしたジュリアさんも相当な柔軟性の持ち主であります。数ポーズ見せて頂きましたが、凄いポーズの連続でこちらが驚いてしまい、思わず「デンジャー!」と言ってしまうほどでした。そんなヨガの達人がなぜ痛めるの?と皆さんも思われるのではないでしょうか?
この柔軟性ですが、強い体幹と筋肉の拮抗した働きが重要になります。このジュリアさんの場合は動作時に胸を痛めたのですが、実は、この胸を伸ばす時に同時に起こらなければならない「肩甲骨を下制させる連動」が制御されていました。結果、胸の筋肉はある一定の方向に伸ばされるときに、伸びることができず癒着が進行したのです。
この一連のメカニズムを修正することにより、動作時や呼吸時の痛みは取り除かれたのです。ヨガの達人であっても、一般人であっても、この基本的なメカニズムは一緒です。ただ、このような究極のパフォーマンスを要求されるプロの方たちは、より繊細な動きが必要な分、当然痛めることも多くなるのです。
しかし流石にヨガの達人です。驚異的な体幹の強さと、その体幹から四肢への動きは可動域が広く柔軟性に富んでいました。赤ちゃんの柔らかい手足の動きををいまだに持ち合わせているという感じでした!