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「気をつけ」と反り腰の関係 Part3

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昔から日本の学校では朝礼というものがあります。現在でも少なからず存在していると思うのですが、この朝礼で行う、「気をつけ」「前へ倣え」「休め」の姿勢を覚えていらっしゃると思います。覚えていると言うよりか。身体に染み付いているのではないでしょうか?
しかし、この何も考えず行ってきた朝礼の姿勢が間違った「姿勢の定義」というものを作っているとしたらこれは“オオゴト”だと思いませんか?
では、その朝礼の姿勢について検証してみます。

*上記の写真は、昨日、来院された姿勢を治したい10歳のお子さんです。何気なく学校で行う「気をつけ」と「前へ倣え」をしてもらったのです。

「気をつけ」:体幹の筋肉が弱い状態で気をつけをすると腰が反ります。これが年齢を重ねてからの「反り腰」の原型になっているのではないでしょうか?(写真1)

「前へ倣え」:これは、気をつけより更に反り腰にさせてしまいます。腰を反らないように「前へ倣え」をする等という講義を受けていれば別ですが、おそらく誰もそのような講義は受けたことがないと思います。(写真2)

「休め」:皆さんは休めと言えば、体重を片足に載せます。結果、筋肉は働かないのですが、関節など組織には負担をかけているのです。結果、身体は休めていないのです。

★実験してみてください。立って目をつぶって、まず、片足体重にして、その時の体重を載せている股関節に意識を集中してみてください。足先から股関節にかけて負担を感じると思います。次にそのまま、両足重心にしてみてください。すると先ほどの股関節に載せていた負担がまったくないのがわかると思います。
これが本当の休めだと思うのです。

これらの朝礼で何気なく行ってきた姿勢そのものが、その後の習慣となり身体に染みついてしまうのではないでしょうか?結果、痛みや不調がでるまでその姿勢で何気なく日常を過すことになってしまうのだと思います。この「気をつけ」と反り腰の関係については、来院する子供たちの姿勢(写真1,2)を見ていてそう感じるのです。これらはあくまで私の推論に過ぎませんが、今後も研究対象にしていこうと思っています。
次回は正しい「気をつけ」姿勢について検証します。