2006年に書いたコラム「ローライズ症候群」について追加報告をします。
女性に多く見られがちだと思われていた、ローライズジーンズが原因と思われる腰痛や骨盤、股関節のトラブルが男性にも広がっているようです。
ローライズ症候群とは・・・?
まずは、ローライズが原因と思われる症状として、腰痛、坐骨神経痛、椎間板の障害、膝の痛み、冷え症、生理痛、むくみなどが挙げられます。
ローライズパンツは股上すぐのところで固定されるので、足(特に股関節)の動きが制限され挙上しにくくなり(転ぶ人も多い)、その影響で腰の反りが強くなってしまいます。結果的に腰椎に動きがなくなる為、様々な症状を生んでいるのです。
股関節のゆがみから始まり、下肢への血行を悪くし、構造的には身体の上位では腰椎や胸椎、頚椎に、下位では骨盤、股関節、膝関節にまで悪影響を及ぼします。もちろんお腹や背中を出すことが多くのなるので女性に大敵の「冷え」もでますし、ローライズのまま座り続けることで窮屈になった骨盤や股関節は歪みを引き起こします。またローライズに高い靴(冬場はブーツ)を履くケースは、余計に腰を反らせ、足を挙上させにくくさせているようです。
また、最近では男性にもローライズジーンズが増え、タイトなパンツも増えています。これらも同様に腰痛や股関節にトラブルを招く原因になっているようです。
以前にも書いたように、入浴で体を暖めてから足踏み体操をする事は簡単な対処方法になりますが、最近では入浴や足踏み体操だけでは対処しきれない症状の方も増えています。ローライズ症候群かな?と感じる方は、股関節の違和感、冷え、腰痛などが慢性化する前に早めに専門家にチェックしてもらう事をお勧めします。