今回は、以前より調べてみたかった私が個人的イメージで感じるところの世界中で一番足の形が整った国、タイに行ってみました。タイは初めてでしたが、毎日35度を超え食欲がなくなるほど、熱い熱い国でした。
患者さんでタイの方がいらしたので、母国でのホームドクターを紹介してもらい、初めにそのDr.Kittipongを訪ねてみました。
(Dr.Kittipongは タイの物理療法士であり,Huachiew大学の物理療法の講師もしており、スポーツにおいての物理療法、コード障害(講師・臨床)、患者の脳の運動療法、神経解剖学、物理療法を教えている。またスポーツにおいての身体の適応度と座った姿勢の問題、バイオフィードバック装置(生体自己制御法)の測定、そして立った姿勢のバランスについてのプロジェクトを持つ)
事前にメールで意見交換をしていたので、初対面とは思えないほど、すぐに意気投合し、日本とタイの姿勢について、また、それぞれの文化・習慣について、有意義な時間を過ごす事ができました。特に歩行器(幼児のbaby chair)と腸骨(Os ilium)寛骨臼(Acetabulum)においての大腿骨頭(Caput femoris)の位置関係については日本に帰ってから調査する必要ありと判断しました。
次に訪れたのがバンコクの中心部Phatumwan, オフィス街と商業施設そして大きなコンラッドホテルがあり日本で言えば六本木ヒルズのお洒落なビル一角のカイロプラクティッククリニック「Chiroma Clinic」院長 Dr.Ruj Rojjana。
忙しい治療の合間に合計2時間にも及び貴重なお話をさせて頂きました。今回Dr.Ruj Rojjanaとのディスカッションのメインテーマは「タイのカイロプラクティックの現状とO脚について」。
バンコクには今10人のカイロプラクティックドクターがいるのですが(国の体制からして組織的にきちんと出来上がっており、米国公認ドクターだけがクリニックを開業しているため)、まだまだカイロプラクティックは一般的には浸透していないようでした。Dr.Rujはその辺を考え、カイロプラクティックの治療にフィジオセラピー(物理療法)ハイドロセラピー(水療法)を組み合わせ、また整形外科医もスタッフに在籍しており、トータル・ケアを目指しているとのことでした。
タイ人の多くが歯の矯正と同じような意味合いで、成長期である2歳から10歳までの間に足底にソールを入れ、足の変形を防ぐ(O脚防止、骨格のゆがみ矯正)という興味深いお話も聞くことができました。
Dr.Rujとは、今後も意見交換し、病診連携することに合意し最後に再会を誓いあった。
日本の文化・習慣においてO脚になりやすくしているのは、内股文化と正座の習慣であろう、そしてその骨格やしつけが遺伝し、それを後世に伝えてしまっているのだと思う。できれば子供時代に姿勢など生活習慣(内股・正座)を改善させ、その子供が成長し、自分の子孫を持ったときに、できるだけ先天的な問題を遺伝させないようにする。また、今の子供達に「正しい姿勢」を伝えることである。「姿勢を正しなさい」だけではなく、もっと具体的にどうするかを。それを母親を通して教育してらうことである。そして更なる研究をして他の国のいいところを日本人の姿勢改善に注入できたらと思う。
今回の研修では多くの皆様に多大なるご協力を頂きました。
お忙しい中ありがとうございました。この場をかりて心よりお礼申し上げます。
(Thank you for your hospitality, we are so attached you all kindness, Ms.Kanjana,Mr.Theep,Dr.Kittipong,Dr.ADISAK and Dr.Premchitt, and Ms.Bootsaba ,Dr.Ruj Rojjana)
Dr.Kittipong
Chiroma Clinic受付にて
Dr.Ruj Rojjana
Dr.Ruj Rojjanaの治療の模様
■Chiroma Clinic (Dr.Ruj Rojjana)
■Huachiew Chalermprakiet University (Dr.Kittipong)