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人生の方程式と身体の方程式について

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あの日本航空を奇跡の復活をさせた稲盛和夫氏、自著「生き方」の中で人生の方程式とういものを示してくれています。
人生の方程式=能力×情熱×考え方(±) 
この式、すべて掛け算ですが、考え方にはマイナスも存在することが重要なのです。
例えば、能力が100で、情熱も100ある有能な政治家でも考え方が少しでもマイナスになってしまえば方向性はマイナスなのです。能力や情熱が10で考え方が+50の方を比べたら大変な差になってしまうということなのです。人生で一番重要なのは、この「考え方」であることをわかりやすく示してくれています。この文章を読んだ時に、腑に落ちて心が洗われた気がしたのですが、同時に身体の方程式も同じではないかという考えが浮かびました。
僕の考えた身体の方程式とは、
身体の方程式=筋力×情熱×使い方(±) です。
やはりすべて掛け算ですが、身体の使い方にはマイナスもあるということです。

 今年大リーグで大活躍したダルビッッシュ投手が、今シーズン中盤の不調から復活した要因として先日テレビのインタビューで、左足の着地の仕方について説明してくれました。大リーグのマウンドは日本より固く、着地した左足が外側に流れてしまっていたのを修正したらコントロールが安定したと答えてくれています。これもちょっとした身体の使い方です。この使い方が悪いとどんなに筋力や情熱があったとしても痛めてしまったり、パフォーマンスが落ちてしまうのです。これは、運動をあまりしない一般の方でも同じことが言えるのではないでしょうか?高齢者や子供でも使い方が正しければ、マイナスにはならない(悪くなりにくい)のです。

12月に開催する姿勢シンポジウムでは、猫背と反り腰についてのリセットメソッドを紹介しますが、この姿勢パターンの崩れは、一般の方からトップアスリートの方でも、よく起る姿勢パターンの崩れを修正させる為のメソッドです。何かのヒントになるかもしれませんので身体の使い方で悩んでおられるアスリートの方も是非参加お待ちしています。

これら身体の使い方を見分けるには、深い洞察力と観察力が必要になります。更なる精進をしていきたいと思っています。

【第13回 姿勢シンポジウム 開催について】
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=192

*冒頭の稲盛和夫氏の書籍「生き方」はまさしく生きる上での考え方を示してくれています。すばらしい一冊です。

第13回 姿勢シンポジウム 開催について

 当院では、開業当時より姿勢改善には力を注ぎこんできました。なぜなら、多くの障害(痛みやしびれ等)の原因は、元を辿れば、姿勢が影響していることが多いからなのです。そこで、姿勢シンポジウムを定期的に行い、多くの人に姿勢の大切さとお伝えしてきました。今回は、第13回目となる姿勢シンポジムを12月9日〔日〕に開催いたします。
テーマは、近年、女性や子供たちに増加する「猫背と反り腰」に代表される姿勢パターンを改善するメソッドを皆様にご紹介いたします。
 末筆にはなりますが、KIZUカイロプラクティックは、今年3月で20周年を迎えることができました。これも偏に皆様のご愛顧、ご協力のたまものと深く感謝しております。今後も日本人が健康で格好よくなることを真剣に考え、スタッフ一同日々精進して行きたいと思います。


第13回 姿勢シンポジウム 開催
(KIZUカイロプラクティック開院20周年記念)

テーマ:猫背と反り腰を治す
~KIZU式 美姿勢メソッド~

猫背と反り腰は、ある姿勢パターンで起ってきます。その姿勢パターンは、様々な障害の原因になっているのです。前肩・ストレートネック・ぽっこりお腹・浅い呼吸・胸や背中、お尻のたるみなど、痛みやしびれの原因の他、女性がもっとも気になる容姿にも影響を及ぼしているのです。今回のシンポジウムでは実際に会場で皆様に猫背と反り腰を治すための「KIZU式 美姿勢メソッド」をご紹介したいと考えています。


【開催日】2012年12月9日(日)
【時間】10:00~11:30(会場受付9:30開始)
【会場】銀座フェニックスプラザ  ホームページhttp://www.kamipa-kaikan.co.jp/index.html
【定員】50名様
【受講費】
KIZUカイロに通院されている方:2500円
KIZUカイロに通院されている方からのご紹介:3000円
(※当院に通院記録がある方のみ対象)
一般参加の方:4000円
※中学生以下のお子さんはお一人まで無料(お二人目から2500円)
【申し込み】
終了しました


美姿勢メソッド
   実施前
     ⇒     実施後

※上写真の患者さんは、『KIZU式美姿勢メソッド』により見違えるように姿勢が改善しましたが、骨格や筋肉の状態などにより個人差があり、効果が限定的な場合もあります。また、痛みなどがある場合には、美姿勢メソッドをできない場合もございます。
何卒、ご了承の程よろしくお願い致します。

筋バランスと障害の関係~②アスリートに多発するアキレス腱の障害

今回は、様々なアスリートに多発する「アキレス腱の障害」についてお話いたします。
アキレス腱は主に腓腹筋とひらめ筋により構成されています。これらの筋群は、使用頻度も多く、疲労や使い方によっては、「筋バランスの拮抗と障害」が起る可能性の高い部位と考えています。では、なぜこのアキレス腱に障害が起きやすいのでしょうか?
それは、足関節の使い方にあります。やはり足関節にも屈筋群と伸筋群があります。底屈させるのが屈筋群で、その代表が腓腹筋やひらめ筋です。
これら屈筋群は強固な筋肉群で1トン以上の錘をぶら下げても耐えられると言われています。そして、拮抗する伸筋群の代表は前脛骨筋や長短趾伸筋ですが、これらの伸筋群は日常生活を見てみればわかることなのですが、例えば、歩行の際に足先を挙げる時や車のブレーキペダルに足をかけている時などあまり負荷がかかる動作は少ないのです。まして歩行の際に、靴(ブーツ)を履いているとほとんど使わなくていい状態なのです。

皆様も実験してみてください。立って、踵で立つ感じにして足先を宙に浮かしてみてください。この時にアキレス腱は伸びるように働かなくてはいけません。今度は逆につま先立ちをするようにしてください。この時はアキレス腱が縮まるように働いています。この「伸びた状態から縮んだ状態」のアキレス腱の正常な長さなのです。
しかし実際は、このアキレス腱の長さは使っていません。逆に縮ませて使う事が多くなっているのです。
特にスポーツしていると縮んだ状態で使うことが多くなるので自然に屈筋と伸筋のバランスは崩れていきます。そして徐々に関節腔を狭めていき、アキレス腱を伸ばすことができなくなってしますのです。その時に起るのが、アキレス腱の筋・筋膜の癒着や肥厚(下図③)です。この存在により徐々に関節腔が狭まり(下図④)、行く行くは関節がぶつかってしまうのです。結果、アキレス腱の痛みや腓腹筋とひらめ筋の肉離れの原因になってしまうのです。

*アキレス腱の治療について
この筋バランスの拮抗を取り戻すためには、筋の癒着を取り除く必要があります。ただ、単にマッサージやストレッチなどで筋を伸ばすだけでは、改善しません。過負荷にさらされていた筋・筋膜は、伸び縮みする機能が低下してしまうことが多いのですが、このような状態になるとストレッチは出来るだけ避けた方が懸命です。(ストレッチしますと伸びない筋組織の存在が関節腔を狭め、逆効果になるからです。)これらの筋に対しては、最大可動域の中でグラストンテクニックの施術をすることにより筋・筋膜の癒着を取り除き、筋自体の質をあげ、その後徐々にストレッチを加え、正常な伸縮が出来る状態にしてから伸筋群の強化・運動連鎖を考慮に入れた使い方を指導することがベストな施術と考えています。

アキレス腱グラストンテクニック施術後の変化


       治療前                3回治療後


*上記の写真より3回治療後(週に一度)には、足首の角度が鋭角になっていて、アキレス腱が伸びるようになったのがわかると思います。以下のイラストがそのメカニズムです。③が筋・筋膜の癒着であり、④その時に関節腔がないことを示しています。①は癒着が取り除かれ伸びるようになり、②は関節腔には空間ができたところです。

      治療前                        治療後

* 以下患者さんのコメントです。
「初めアキレス腱のストレッチを行うと足首に詰まった感覚があり伸ばせなかったのが、グラストン施術後には、その足関節の詰まった感覚がなくなりスムーズに深く伸ばせるようになった。」
*今回は触れませんでしたが、このアキレス腱障害の原因として足底アーチの低下が大きな影響を及ぼしていると考えています。

筋バランスと障害の関係~①投球動作の障害(野球肩)について


 上の写真は綺麗な投球フォームで投げる北海道日本ハムファイターズの斉藤祐樹投手です。(日本ハムファンではありませんが・・)今年はダルビッシュ投手の穴を埋め、エースとして素晴らしい活躍です!
 ところで、今回はピッチャーの投球動作においての「筋バランスの拮抗と障害」についてお話いたします。投手でよく障害を起こすのが肩や肘ですが、この投球動作の際に肩の内旋と外旋の筋バランスが重要になるのです。
投球動作の際、最も肩を痛めやすいと言われているのがリリースからフォロースルーにかけてです。投球肩が最大外旋した状態から、ボールがリリースされるところまでに急激な内旋ひねり動作を行います。この時に肩関節内部のローテーターカフが重要な役割を果たすのですが、その中でも重要なのが、最大外旋から内旋へのシフトなのです。この筋バランスが崩れるとパフォーマンスは落ちますし肩や肘を痛めてしまうのです。
肩関節の外旋筋は、主に棘下筋、小円筋です。そして代表的内旋筋は、肩甲下筋です。これらの拮抗バランスが重要になるのです。もちろんその他の肩甲骨リズムを作る筋肉や体幹の筋バランスも重要ですが、今回は、この内旋と外旋についてフォーカスして説明いたします。
肩を後ろに引いた最大外旋時、野球肩では外旋筋が収縮性の緊張が起こります。同時に内旋筋では伸長性の緊張が起こっています。これをボールがリリースする迄の間に逆転させる必要があるのです。結果、リリースからフォロースルーにかけては先ほどの反対の現象が起きるのです。外旋筋では伸長性収縮が起き、腕から肩にかけて伸びきるのを制御します。内旋筋では、肩をスムーズに内旋させ関節腔に遊びを作っているのです。
下の図は、肩の内旋・外旋の模様をイラストにしています。


このイラストの場合、①は正常な外旋筋と②余裕のある関節腔を示しています。③は肩の外旋筋の筋・筋膜に癒着が生じスムーズな内旋ができない様子が描かれています。癒着が存在することにより、④関節腔が狭いのでスムーズな内旋が出来なくなっているのです。結果、肩では、パフォーマンスが低下し、障害が起きる可能性が高いのです。また、この状態を簡単に説明すると(投手が感じている状態)肩の前が緩んだ感じで、後ろ側が緊張したバランスになっている状態なのです。そしてこの状態が悪化すると関節唇障害やインピンジメント障害などを起こす危険性があるのです。

*この野球肩の治療について:この筋バランスの拮抗を取り戻すためには、筋の癒着を取り除く必要があります。ただ、単にマッサージなどで筋を伸ばすだけでは、改善しません。過負荷にさらされていた筋・筋膜は、伸び縮みする機能が低下してしまうことが多いのですが、このような状態になるとストレッチは出来るだけ避けた方が懸命です。(ストレッチしますと伸びない筋組織の存在が関節腔を狭め、逆効果になるからです。)これらの筋に対しては、グラストンテクニックで癒着を取り除き、筋自体の質をあげ、その後徐々にストレッチを加え、正常な伸縮が出来る状態にしてからセラバンド等でのトレーニングにより運動連鎖の回復を計るのがベストと考えます。

パワーハウスウォーク講座

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 3月20日(春分の日)二子玉川にある東急BEに於いて「パワーハウスウォーク」講座を開催いたしました。流行のダイエット的な講義でもなく、どちらかと言えば身体のコアを使った硬派的なウォーキング講座に多くの方に参加して頂きました。
 今回のウォーキングは僕が考えている理想のウォーキングなのですが、短時間のトレーニングですぐに会得できた方もいてびっくりいたしました。反面、コアな筋肉を意識できない方も数名おられたので次回の課題として、すべての方に上手く伝えられるような講義構成にしたいと思っています。
 今回のパワーハウスウォークを皆様に伝えたい理由ですが、それは流行のダイエットでもなく、見た目だけを意識したものではありません。
「パワーハウスウォークでは、身体の中にある「骨盤アーチ」を使って歩行する為、関節や組織(筋肉・内臓など)に負担がなく、かつ「スーっと」伸びた綺麗な姿勢で歩くことが可能になるのです。この作用を生かすことにより、多くの不定愁訴の予防はもちろんの事、見た目にも「美しい立ち姿」になることができるのです。

最後になりますが、今回の講義でお世話になった東急BEの松岡さん、休日の中、手伝ってくれたスタッフ達、3ヶ月前よりパワーハウスウォークのモデルとして特訓してくれた元スタッフの深瀬さん、そしてご参加頂いた受講生の皆様に感謝したいと思います。皆さんありがとうございました!

パワーハウスウォークについて
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=140