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箸・ボールペンの持ち方とマウスの使い方による親指の痛み

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ボールペンなどの筆記用具を上の写真のような持ち方(親指の先端を使わずに付け根で持つ)をしている人を多くみかけます。このような使い方をしていると、親指の関節に偏った力が加わり、筋の癒着が進行し、指に力が入らないとか、曲げられないと言った障害の原因になります。
実は、この使い方ですが、他の日常生活においても同じ使い方をしていることが多いのです。これは数年前からですが、外食した時などに、他の人の箸の使い方に注目するとこの握り方(まさしく箸を「握っている」感じなのです)をしている人が意外に多いことに驚かされます。

この持ち方をしている人は、PCマウスも同じ使い方をしている可能性が高いのです。上写真の患者さんは、PCデザイナーでマウスの使いすぎにより親指を曲げられない痛み症状で来院されました。この方はマウス以外でも、ボールペン・ゴルフのグリップ・洗濯ばさみを使う時も同じ使い方でした。では、なぜこのような持ち方をしていると障害の原因になるのでしょうか?

それは、先述した親指への偏った力だけではなく、「親指の先を使って持った時」と「付け根で持った時」で手首から肘、腕、そして肩への力のかかり方がまったく違うのです。言い換えれば「付け根で持った時」の持ち方は、「肩に力が入った状態」なのです。逆に「親指の先を使って持った時」の持ち方は、脱力した状態なのです。皆さんも一度試しに比べてみてください!


*この持ち方ですが、気になるのが、ネイルアートをしている女性たちです。指先を使いにくいので、どうしてもこの使い方になるのではないかと危惧しています。

マウス症候群についてのまとめ(2005年版)

先日、産経新聞社から「パソコン姿勢とマウス症候群について」取材をお受けしました。マウス症候群については、当コラムに3年前(2002年4月に初めて名付けました)より訴えてきた障害なのですが、ここで、改めて自分のコラムを読み直して現時点でのまとめをしてみました。

多くの方は同じ症状を抱え、来院される人数は増え続けています。また深刻な症状も多くなった気がします。一般的に女性は筋肉が弱いせいか早い時期に症状を感じ早期に来院されるケースが多いのですが、男性は筋肉が強いせいかある程度まで我慢し、その後どうしようもない痛みとなって来院するケースが多い気がします。
過去の8回の姿勢シンポジウムも95%は女性の受講者であり、予防への関心も女性の方が圧倒的に高いのです。
ところで、ここ数年KIZUカイロの臨床ファイルで取り上げてきたこのパソコン姿勢と密接に関連した深刻な障害として「ストレートネック」「頚椎ヘルニア」があげられると思います。先ほどの女性と男性の違いをお話しましたが、この「ストレートネック」は女性、「頚椎ヘルニア」は男性に多く発症しています。
これらの症状も治療すれば改善します。早期であれば効果も早いのです。重い症状にならないように、日頃の予防を重要視するべきだと考えています。パソコンを使う時間は益々増えるでしょう、その分歩いたり動いたりする時間は反比例で減っていくはずです。人間は立って行動する構造に作られています。座ってばかりの生活環境では将来、人間の猿化、犬化が進むのではないかと警鐘を鳴らしたくなります。KIZUカイロでは、より効果的な予防策を提案していきたいと思っています。
1.「会社でできる予防法」
2.「自宅でできる予防法」

○マウス症候群には大きく2つに分類できます。
1.マウスを使う事による手・腕などの問題
 よくある症状:手首の痛み、親指付け根の痛み、ガングリオン、肘の痛み、 肩の痛み、手・腕のしびれ、腕があがらない等

2.マウス使用に伴う身体の軸の崩れによる問題
 よくある症状:腰痛、背部痛、頚部痛、肩こり、頭痛、耳鳴り、頚腕症候群 、目の疲れ、血行障害、むくみ、肌荒れ、便秘、下痢、胃痛等、ストレートネック

○以下過去の「パソコン姿勢とマウス症候群について」当コラムより

2002年4月12日(金)「長時間パソコンを使用する方の、ある症状」
初めて「マウス症候群」と名付けたコラム文ですね、典型的な症状は3年後の今も増え続けています。

2002年4月23日(金)「マウス症候群」の予防法を伝授
にあるパソコン姿勢は今回産経新聞に掲載された写真のもっとも悪いと思われるPC姿勢ですね。

2002年7月6日(火)「マウス症候群」の臨床報告
にある肩関節の症状はその後の調査より関節だけではなく、腕を支配する血管にも悪影響を与えているようです。

2003年7月4日(金)パソコンの使い過ぎによる「マウス症候群」
では手首や腕におきる問題について触れていますが、これは先ほどの血行による悪影響を受け余計に症状を悪くさせているようです。

2003年11月1日(土)「パソコン姿勢とマウス症候群」について
この時期にパソコン姿勢についてメディアの方から取材を受けるあり徐々に注目され始めました。

2003年11月18日(火)「パソコン姿勢とマウス症候群」について
パソコン姿勢・マウス症候群をテーマにした「姿勢シンポジウム」を開催しました。多くの方にPC姿勢の怖さを訴えました。

2004年2月18日(水)勉強姿勢について
この勉強姿勢もパソコン姿勢に似た状態にさせます。ただ、目線が下がる分注意する点が違ってきますし、対象が成長期の子供たちが多いのでより要注意だと思います。

「パソコン姿勢とマウス症候群」について

11月16日(日)に行う予定の第4回姿勢シンポジウムは、今回もお陰様で定員になりましたので、募集は終了とさせて頂きます。
今回のテーマは「パソコン姿勢とマウス症候群」ですが、皆さんのお声を聞いていると興味があるというよりか切実に「パソコン使い過ぎ」による身体の諸症状・不調を感じているようです。またマウス使いすぎによる問題も深刻であり腱鞘炎などを訴える人が多くなっております。
またマウス自体の機能も先日の調査結果でも現在主に使っているマウスに満足している人は55%にとどまり、不便さを感じている人が45%と少なからずいることが分かりました。( この調査は、全国20代以上の、会社でPCを利用している人300人を対象に行ったもの。年齢層分布は20代:29%、30代:44%、40代:20%、50代:6%、60代以上:1%だった。インターネットコム株式会社 と 株式会社インフォプラント が行ったマウスの機能についての調査)

今回、姿勢シンポジウムを受けられる方、またパソコン姿勢に興味ある方は是非11月10日発売の「OZマガジン」をご覧下さい!
先日「OZマガジン」(スターツ出版)の取材を受け、「パソコン姿勢とマウス症候群」についての説明とKIZUカイロ独自の改善法が掲載されます。

マウス症候群について

パソコンの使い過ぎによる「マウス症候群」

最近、患者さんの中で気になる症状は、以前にも取り上げたパソコンの使い過ぎによる「マウス症候群」の中の一つの症状ですが、手首、肘の痛みで、マウス腱鞘炎とでも呼んでいいかもしれません。
具体的な症状は、

1.手首が痛みで動かなくなる
2.特に背屈不可能になる
3.手首の重だるさ
4.指先のシビレ
5.握力の低下(箸も使い難くなる)
6.肘の痛み
7.テニスエルボーに似た症状
8.肘の関節の可動域低下

等ですが、皆さんに共通しているのが徐々に手首・肘に違和感が進行し、次第に背屈がしにくくなり、握力がなくなったり、しびれたり、痛み出現といった感じです。
ですので痛みがなくても「背屈がしにくい」等の症状を感じましたら、すみやかに炎症をおさえるために冷やしたり、PCの使い方(頻度を減らす)、適切な運動などの処置をし、専門家に診てもらうことをお勧めいたします。
KIZU CHIROPRACTIC では、マウス症候群の延長上の治療をしていきますが、まず、炎症を取り除き、その後は、関節の一方行への使い過ぎを治すため、関節の可動域を改善させます。
これからもマウスの使い過ぎは増加の一途でしょうし、それに比例してこのような症状で悩まれる方も増えて行くでしょうから、早期の予防対策を訴えて行きたいと思っています。

マウス症候群について

「マウス症候群」の臨床報告

またまた「マウス症候群」の臨床報告です。最近気になるのが、右肩関節の問題です。以前にも肩を回したくなったり、音がしたりの報告はしましたが、追跡調査をしていると腕が上がりにくい、腕が耳につくまで上がらない、痛みで上がらない等の症状が、肩こり、首のこり、頭痛等とともに併発しています。これはいわゆる「四十肩・五十肩」の症状に似ています、臨床的には、上腕肩関節と肩鎖関節の変位ですが、右肩をいつも下げて単純な作業を繰り返している為に起こる現象だと思われます。ただ、幸いに若い世代は関節腔が元気なので治療ですぐに楽にできます。でもこの問題を放置しておくといろいろな症状が出てくるので予防をお勧めします。「会社でできる予防法」をご覧下さいね。

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