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マウス症候群についてのまとめ(2005年版)

先日、産経新聞社から「パソコン姿勢とマウス症候群について」取材をお受けしました。マウス症候群については、当コラムに3年前(2002年4月に初めて名付けました)より訴えてきた障害なのですが、ここで、改めて自分のコラムを読み直して現時点でのまとめをしてみました。

多くの方は同じ症状を抱え、来院される人数は増え続けています。また深刻な症状も多くなった気がします。一般的に女性は筋肉が弱いせいか早い時期に症状を感じ早期に来院されるケースが多いのですが、男性は筋肉が強いせいかある程度まで我慢し、その後どうしようもない痛みとなって来院するケースが多い気がします。
過去の8回の姿勢シンポジウムも95%は女性の受講者であり、予防への関心も女性の方が圧倒的に高いのです。
ところで、ここ数年KIZUカイロの臨床ファイルで取り上げてきたこのパソコン姿勢と密接に関連した深刻な障害として「ストレートネック」「頚椎ヘルニア」があげられると思います。先ほどの女性と男性の違いをお話しましたが、この「ストレートネック」は女性、「頚椎ヘルニア」は男性に多く発症しています。
これらの症状も治療すれば改善します。早期であれば効果も早いのです。重い症状にならないように、日頃の予防を重要視するべきだと考えています。パソコンを使う時間は益々増えるでしょう、その分歩いたり動いたりする時間は反比例で減っていくはずです。人間は立って行動する構造に作られています。座ってばかりの生活環境では将来、人間の猿化、犬化が進むのではないかと警鐘を鳴らしたくなります。KIZUカイロでは、より効果的な予防策を提案していきたいと思っています。
1.「会社でできる予防法」
2.「自宅でできる予防法」

○マウス症候群には大きく2つに分類できます。
1.マウスを使う事による手・腕などの問題
 よくある症状:手首の痛み、親指付け根の痛み、ガングリオン、肘の痛み、 肩の痛み、手・腕のしびれ、腕があがらない等

2.マウス使用に伴う身体の軸の崩れによる問題
 よくある症状:腰痛、背部痛、頚部痛、肩こり、頭痛、耳鳴り、頚腕症候群 、目の疲れ、血行障害、むくみ、肌荒れ、便秘、下痢、胃痛等、ストレートネック

○以下過去の「パソコン姿勢とマウス症候群について」当コラムより

2002年4月12日(金)「長時間パソコンを使用する方の、ある症状」
初めて「マウス症候群」と名付けたコラム文ですね、典型的な症状は3年後の今も増え続けています。

2002年4月23日(金)「マウス症候群」の予防法を伝授
にあるパソコン姿勢は今回産経新聞に掲載された写真のもっとも悪いと思われるPC姿勢ですね。

2002年7月6日(火)「マウス症候群」の臨床報告
にある肩関節の症状はその後の調査より関節だけではなく、腕を支配する血管にも悪影響を与えているようです。

2003年7月4日(金)パソコンの使い過ぎによる「マウス症候群」
では手首や腕におきる問題について触れていますが、これは先ほどの血行による悪影響を受け余計に症状を悪くさせているようです。

2003年11月1日(土)「パソコン姿勢とマウス症候群」について
この時期にパソコン姿勢についてメディアの方から取材を受けるあり徐々に注目され始めました。

2003年11月18日(火)「パソコン姿勢とマウス症候群」について
パソコン姿勢・マウス症候群をテーマにした「姿勢シンポジウム」を開催しました。多くの方にPC姿勢の怖さを訴えました。

2004年2月18日(水)勉強姿勢について
この勉強姿勢もパソコン姿勢に似た状態にさせます。ただ、目線が下がる分注意する点が違ってきますし、対象が成長期の子供たちが多いのでより要注意だと思います。

カイロプラクティックの可能性

先週、当院が病診連携している聖路加国際病院の医療連携パーティーに招待して頂きました。多くの連携病院と聖路加病院の先生達との親睦を含めた情報交換の場として今年で節目の10回目の開催とのことでした。
日頃からカイロプラクティックの有効性について、医師の皆様に話す機会があればと考えておりましたので、この機会に是非と思い、出席させて頂いたのですが、幸運にも聖路加病院の院長様にお話することができました。

「不定愁訴で悩んでいる患者さんに対して、カイロプラクティックは様々な症状に有効であること。整形外科の先生にカイロプラクティック治療について詳しく話す時間を割いて頂けないかと・・」
聖路加院長先生からは、「是非検討してみます」とのいいお返事を頂きました。早期実現に向けて、カイロプラクティック有効性・可能性そして臨床データについての資料作成の準備に取りかかりたいと考えています。

残暑お見舞い申し上げます

お盆休み最後の日曜日は気温も下がり、真夏日(30度以上)の連続記録も40日でストップしたとのことです。本日も暑く、残暑はまだまだ続くようですので暑い夏を満喫したいものです?
ところで、私のお盆休みは、20年ぶりに解剖実習に参加させて頂きました。臨床を通して疑問に感じている点をこの目で確かめたくなったのです。学生達に混じって学生時代とは違った感覚で実習できるのではと期待し、ある程度テーマを絞り、4日間40時間以上に及び学ぶ事ができました。
実習自体は大変な集中力が必要とされたのですが、若い学生達に囲まれ、非常に新鮮で有意義な、時間を過ごす事ができました。
今回の人体解剖より、人間についての知識はやっと入り口に立ったぐらいの感覚でより勉強・研究の必要性を感じ、身を捧げて頂いた献体者様へ報いるためにも臨床に生かすべきだと実感いたしました。
合掌

献体:本人の意思により、死後その遺体を研究用に無償で提供すること。(広辞苑より)

熱中症のメカニズムと対処法

一昨日、大手町でなんと気温39.5度と聞いてビックリしましたが、異常に暑い日が続いている為、熱中症で病院に運ばれるケースが増えています。
今回は、この熱中症のメカニズムと対処法について簡単に触れておきます。
体温よりも気温が低ければ、皮膚から空気中へ熱が移りやすく、体温の上昇を抑えることができる。また、湿度が低ければ汗をかくことで熱が奪われ、体温を上手にコントロールすることができるのですが、気温が体温より高くなると、空気中への熱の放出が難しくなるため、体温調節は発汗だけに頼ることになります。ここのところの真夏日では、気温が高いばかりでなく、湿度も75%以上になり、汗をかいても流れ落ちるばかりでほとんど蒸発しなくなるため、発汗による体温調節すら事実上できなくなってしまっているのです。
熱中症は、こうして体温を調整する機能がコントロールを失い、体温がグングン上昇してしまう機能障害なのです。実は、炎天下ばかりでなく、室内で静かに過ごしていても起こり得る。実際、高齢者が室内で熱中症になって倒れているのを発見されるというケースも少なくないといいます。
(04/07/22 Yahoo! Health care参照)

対処法としては、「のどが渇いた」と感じたときには、すでにかなりの水分不足になっていると思っていいようです。最近のような暑い日は定期的に少しずつ水分を補給しましょう。特に夏場は汗と一緒に塩分が失われることを考えると、0.1%程度の塩水もしくはスポーツドリンクを飲むのがオススメです。 このまま行くと4,5年後には、気温40度超が当たり前になりそうです。何か対策をと思いますが、見ているだけで暑そうなスーツからアロハ着用にしたら如何でしょうか・・・ちなみに東京39.5度の日、常夏のハワイは28度だったそうです。

入浴で睡眠の質改善

寝苦しい夜が続いています、寝汗で起きたりで、すっきりした朝を迎えられませんね・・そんな睡眠の質を高める研究が行われています。

夕食1時間半後の入浴で睡眠の質改善…学会で発表へ
入浴するとよく眠れると言われるが、夕食後1時間半前後に風呂に入り、体の芯(しん)まで温まる入浴法が、睡眠の質を最も改善することが、足利工業大学睡眠科学センターの小林敏孝教授らの研究でわかった。 全被験者で、〈1〉眠りの深さを示す脳波が睡眠の前半に集中するようになる〈2〉睡眠途中に目覚める覚醒(かくせい)の回数が減少する――なども明らかになった。体温は夕刻から宵にかけて上昇のピークを迎える。入浴で体温を上げると、体温の低下が加速され、入眠がうまくゆくという。
入浴の適温や時間に個人差はあるが、小林教授は「直腸温が0・5度上がると体の芯からぽかぽかする。 入浴後2―3時間で睡魔が来るので、その時すぐに床につくことがこつ」と話している。(7月2日読売新聞掲載)

平日は仕事で夜が遅く入浴後に2-3時間は無理かもしれませんが、休みの日など寝苦しい夜には試してみたいですね

取材雑誌発売日のお知らせ

■三栄書房
「プチラクきれい」
7/15/木 発売予定
KIZUカイロプラクティックが姿勢の改善法について取材を受けました。
■芝パーク出版
「SAITA BODY BOOK」
8月中旬発売予定
KIZUカイロプラクティックがポスチャースクールについて取材を受けました。