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皮膚科クリニックでの治験

5月より2週間に1度『よしき皮膚科クリニック銀座』の吉木伸子先生の協力を得て実際に皮膚トラブルを抱えている患者さんの皮膚の状態とカイロプラクティック治療との関係を木津先生と私、深瀬が調べてきました。
原因不明の湿疹、ニキビ、アトピー症状とさまざまな患者さんがいらっしゃいます。ほとんどの方が薬だけではなかなか完治できない方ばかりでした。
 実際にKIZUカイロプラクティックに通われている患者さんの中でも「手荒れも良くなってきた。」「お化粧ののりが良くなった。」と言う声をよく耳にします。そこで皮膚症状の原因の一つに身体の機能障害(腰痛、肩こり、捻挫癖、骨折のあと…etc)や悪い姿勢による血行不良、自律神経の乱れなどが関係するのではないかと考え皮膚症状との関係を調べる事となりました。
 正直はじめは、2週間に1度の治療で果たして効果や結果が出るのだろうか?と半信半疑のまま進めてきました。しかし、治療を進めていくにつれてその効果にビックリしました。
 あるニキビの患者さんは、顎関節障害、ひどい肩こりの症状を持っていました。治療3回目で顔全体のニキビが薄くなり、本人も自覚するようになりました。
何より驚いたのは足の裏に出来た深くひどいひび割れが浅くなった事です。この方は、過去のひどい捻挫、6年間着物と草履姿での立ち仕事をしていた患者さんでした。カイロプラクティック治療後の吉木先生による皮膚の診断結果も良好で、皮膚とカイロプラクティック治療との関係が明らかになってきました。
 現在、計7回の治療を行ってきました。まだまだ途中段階ですが、ここまでの治療経過をもとにこれからも皮膚との関係を調べていきたいと思います。
(担当:深瀬)

2年前の暑い夏に行った、ユースキン製薬の記者発表(カイロプラクティック治療による皮膚への有効性について)、以降も様々な角度から検証してきました。例えば「足の裏の肌荒れと骨盤のゆがみ」「手荒れと頚部の問題」など一定の成果はあげられました。但し、カイロプラクティックに来院される方の主訴は「痛みの問題」が圧倒的であり皮膚の問題は二の次になってしまう為、皮膚への効果がぼやけてしまっていたのです。
そこで、「よしき皮膚科クリニック」吉木伸子院長先生に「カイロプラクティック治療を受けて肌への効果を実感してもらいたい」とお願いしたところ、快く賛同して頂き、今回の医療連携が実現いたしました。
よしき皮膚科クリニック内にて、5月より2週に一度のペースで吉木先生と打ち合わせしながら治験を行っています。治療経過がいい人も現れ、新たな発見をするような喜びを得させて頂いています。もっと多くのデータを集め、カイロプラクティック治療を通し皮膚科領域の問題で悩んでいる人の手助けができたらと思っています。また、身体を中から変えることが可能であることを伝えていきたいと思います。

吉木先生もサイト上で以下のようにコメントされています。「自分を正しくケアするためには、体と肌がとても深い関係にあることを理解してほしいと考えます。」

■カイロプラクティックによる期待できる治療効果
1. 身体全体を張り巡らす脊髄神経の流れをよくする。
2. 特に自律神経バランスの改善が血行をよくする。
3. 交感神経と副交感神経のバランスを改善する。
4. 胸椎の過剰な後彎によって引き起こされる浅呼吸の改善。
5. 身体全体の新陳代謝が促進される。

「姿勢とヨガ」シンポジウム前夜に

「姿勢とヨガ」姿勢シンポジウム前夜に

日常の姿勢で簡単に身体の軸はくずれます。言い換えれば、これは身体が脊椎を軸として360°動く事を可能にしているとてもすばらしい機能なのです。しかしその可動域の広さにより多くの方がこの「軸のくずれ」を持っております。
そこで身体の「センタリングをするヨガ」は身体にとってとてもいいのです。
しかし、いい面だけではありません。例えば日頃から姿勢が悪く、片方に重心をおく習慣のある方がヨガのポーズをとりますと悪い方向に行っている状態からセンタリングを開始するので、その人にとって悪い方向にやり過ぎてしまう可能性があるのです。そして関節や筋肉の問題を引き起こしてしまうのです。
センタリングを目的にしているので問題ない気がするのですが実際に思っている以上に、ゆがみの程度が悪く結果として痛みが発生し通院されている方も多いのです。今回は自分の身体の軸を感じてもらい、パーソナルな注意をお伝えできたらと考えています。
そして、「ヨガと姿勢シンポジウム」後に皆様が身体の軸を意識しながら日常の生活を送る事ができれば、すばらしいと思います。
明朝のシンポジウムはヨガを楽しみながら身体の軸に集中してください。

■第8回姿勢シンポジウム詳細について

お陰様で今回のコラムで記念すべき100回目を迎えることができました。初めから読み直すと、変な文章ばかりでお恥ずかしい限りです。改めて文章を作る難しさを実感します。昨年はあまり更新ができなかったので今年は月2回ペースを目標に頑張ってみます。今後とも宜しくお願いいたします。

ローライズ症候群

先日は都心にも雪が積もり、毎日起きるのが辛い寒い日が続いています。そんな寒~い中でも背中やお腹が出るローライズジーンズを履いてる女性を多くみかけます。調べるとこのローライズ(股上17cm~20cm)、が世界的に流行りだしたのは2001年。その後日本人の女性用ジーンズはこの形が主流なのです。
 ところで昨年ぐらいからこのローライズが原因では?と考えられる方が増え、特に目立ち始めています。もちろん本人は気がついていませんが・・・
来院される方の状態からこの障害を「ローライズ症候群」と名付けてみます。

その症状とは、腰痛、坐骨神経痛、椎間板の障害、膝痛み、冷え症、生理痛、むくみが代表される症状です。
これは股上すぐのところで固定されるデニムですので、足の動きが制限され挙上しにくくなり(転ぶ人も多い)、その影響で腰の反りが強くなり、腰椎に動きがなくなる為、様々な症状を生んでいるのです。まず、股関節のゆがみから始まり足への血行を悪くし、構造的には身体の上位では腰椎や胸椎・頚椎に、下位では骨盤・股関節・膝関節にまで悪影響を及ぼしているのです。もちろんお腹や背中を出すことが多くのなるので女性に大敵の’冷え’も血流を悪くしている原因と思われます。またローライズは通常より足が短く見える為に高い靴(冬場はブーツ)を履くケースも多く、余計に腰を反らせ、足を挙上させにくくさせているようです。

とは言え「ファッション」ですので簡単にやめられないと思うので・・
この冬の対処法を伝授いたします~自宅に帰って、シャワーで腰~お尻にかけてよく暖め(5分間)、入浴後には足踏み体操を100回(左右50回ずつ)やるのが効果的です。腰などに痛みがある場合は、専門家に相談してから行ってください。
今年はこの「ローライズ症候群」については追跡調査してみます。

■足踏み体操についてはこちらから

座禅のススメ

先日、2005年の世相を象徴する「今年の漢字」に「愛」が決まりました。世界各地で発生した自然災害の被災者救済などの地球規模の「愛」。日本各地で相次いだ殺害事件などが続発した世相も反映し、「世界に愛があふれてほしいと思って」という意見に代表される形で多くの票を集めたようです。

 ところで、現在日本各地で起こる様々な凶悪な事件、なぜ起こるのでしょうか?忙しかったり、何かいらいらしたり、すべて「愛」がなくなっているからではないでしょうか?
京都・清水寺の森清範貫主は「相手の喜び、悲しみが伝わってくるのが愛。観音様の慈悲にも通じる」とおっしゃっています。
以前、知り合いに「忙しいと言う言葉は心が亡くなると書きます。」と言われたのを思い出します。
そこで、目的に追われ続ける日々、忙殺される1年に必要な初期化のためのひと時として、今年の最後に「座禅」をお勧めします。

僕も寝る前に5分程行いますが、高めのクッションをお尻の下に敷き、座禅を組み、半目を開いて1メートル先の地面を直視し大きく深く鼻呼吸します。無心になるのは難しいですが、呼吸に集中することにより、頭の中にある雑念が洗われる気がします。いつもは5分ですが、今年の最後は30分してみようと思っています。

「雑念にとらわれて呼吸が乱れると必ず姿勢が崩れます。その時はまず姿勢を立て直し、維持することに集中してみてください。次に呼吸を意識すること。厳密には「無心」とは言えませんが、一般の人は呼吸だけに集中できれば十分です。」(福井市・霊泉時住職 南直哉さん談 日経インテレッセ1月号より)

■禅のやり方を詳しく知りたい方はこちらから

子供たちの姿勢について~夏休みを前に~

子供たちにとって、待ちに待った夏休みがもうすぐです。もちろん大人たちにとっても夏の休日はいいものです。プールサイド(リゾート)のデッキチェアでビール&読書なんて至福の時です。(さて今年は実現できるでしょうか?)

 ところで最近、姿勢の悪化、それに伴う痛みなどで多くの小学生が来院しています。そこで、親子の接する時間が長い夏休みに子供たちの姿勢を観察して注意してもらいたいのです。(「お父さん姿勢悪いよ」と逆の場合もあるかもしれませんが)
 また、毎年の事ですが、お盆明けの頃、大人たちは首や腰の急性症状を訴える方が多いのです。原因は長時間の移動、家でも外出先でも同じように「だらーんとした悪い姿勢」、重い荷物を持つことが多くなったりするからなのでしょう。
 そこで今年は夏休み中に「子供たちの姿勢をチェックして悪い姿勢を治させましょう」と言う予防のご提案です。これを実行すれば親子共々いい姿勢になるし、腰痛などの予防にも繋がるという一石二鳥の画期的なご提案です。(子供に見られて模範を示さなくてはいけない親も自然に姿勢がよくなるのです。)

■夏休み中姿勢チェック項目
1.左右のバランス
立っている時、座っている時でも左右どちらかに体重を載せがちです。特に子供たちはすぐにどちらかに載せています。また最近子供たちに多い足を組む座り方も筋肉が弱い小学生にとってはO脚などの原因になります。骨盤も広がります。

2.前後のバランス
女の子に多いのですが車の中とかに足をシートに載せて身体を丸くして座る姿勢です。また、男の子に多い椅子に浅く背中で座っているような姿勢です、携帯のゲーム等しているとこの姿勢が多くなります。首や目にも悪影響を及ぼします。背筋を時々伸ばさせましょう!

以上2点だけです。前後左右のバランスに注意してみてください。多くの問題の予防につながります。動いている時は問題がなく、この同じ姿勢でいる時に注意してください。
そして、暑い夏、身体を動かしいい汗かきましょう!(親子共々)

■最近来院した子供の臨床ファイル
「姿勢の崩れにより肉離れが治らない(中学生サッカー部)」

■予防体操
1.「移動中にできる予防法」

2.「旅先・自宅でできる予防法」