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謹賀新年~書籍「ゆっくり動くと人生が変わる」について

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 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
 今年はブログの中で、自分が感動したり、影響を受けた本についてもコラムしていこうと思っています。
 昨年もすばらしい本との出会いがあったのですが、その中でもPHP出版の情熱家N氏に頂いた本で「ゆっくり動くと人生が変わる」(順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生著PHP出版)をご紹介したいと思います。
文中にある一節にある、小林教授の言葉
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私たち医師は、真の健康とは何ですか?と聞かれます。
その質問に対して私はいつも「細胞のすみずみまで、質のいい血液を流すことです」と答えます。なぜなら、細胞のすみずみにまで質のいいきれいな血液が流れるようになれば、すべての臓器の機能がよくなるからです。そして、そうなると、当然、体調はよくなります。
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 この本を読んで、とても感銘を受け、同時に自分が行っている治療との「融合の必要性」を感じました。なぜなら、この細胞のすみずみまで質のいい血液を流すには、深い呼吸ができないといけないからなのです。
しかし、僕の臨床経験では、その深い呼吸をしたくても出来ない人が多いのです。なぜ出来ないかですが、実は、その状態は誰でも簡単に作れます。
 実験:背中を丸めてパソコンをしている状態(もしくは、背中を丸めてねこ背にしてみてください)で大きく深く呼吸してみてください。
如何ですか?深く呼吸できましたか?
できるわけありません。肺が広がりませんから!
 特に問題がない方であれば、その場で立って胸を開いて深呼吸すれば、パソコンしている姿勢がねこ背であっても、立てばすぐに修正できます。しかし、この状態がリセットできない程、悪化している人が少なくないのです。
それを治しているのが、我々カイロプラクターなのです。

我々の役割は重要です。
真の健康の原則である「細胞のすみずみまで、質のいい血液を流すこと」の手助けができるように、多くの人にカイロプラクティックの必要性を広めて行きたいと思っています。
 末筆になりましたが、今年も皆様の健康に寄与できるようにスタッフ一丸となって精進して参りますので、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

松井選手の決断

松井選手が現役生活に終わりを告げました。
テレビの画面を見ていて、寂しい思いとなぜかホッとした気持ちになりました。
松井選手は「命がけのプレーをする覚悟で渡米して、その命がけのプレーを見せることができなくなった」と話していました。
一瞬一瞬のプレーに命がけであるからこそ、あのスライディングキャッチでの手首の骨折があり、見るものを虜にしていまうのであろうと。そして、そのプレーに後悔など微塵もないのだと。
やり残したこと、悔いに残ることは?という問い対して

「結果論だが、いくつかある。ただ、その時その時考えて決断したことであり、何一つ後悔はしていない」

この話を聞いて、とても重い言葉だと思った。大好きな阪神ではなく巨人の指名を受けた18歳、スーパースターであったジャイアンツを去る時、ワールドシリーズMVPを獲得してから名門ヤンキースを去る時、いつの時もその重圧と闘いながら決断してきた松井秀喜。そして今回の決断も。

決断とは「決めて断つ」ことである。人生はその繰り返しであること。

そして松井秀喜は「引退と言う言葉は使いたくないと」と語り、「草野球の予定も入っているし」という彼らしいジョークで締めた。

僕の勝手な想像ですが、引退と言う言葉は「負の言葉」あるから使いたくないのだと思う。
松井秀喜とはそういう男なのである。
20年間お疲れ様でした。そして感動をありがとうございました!


ちなみにこの写真は、よく行く中華料理屋にあった長島茂雄氏と松井選手のツーショットですが、松井選手のまねをして同じバックで撮ってみました。


□過去の松井選手に関するコラム

ジャイアンツ松井選手との遭遇
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=033%22

オープン戦初戦でのホームラン
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=041%22

松井選手の自己コントロール力
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=045%22

DEAR GODZILLA MATSUI
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=059%22

Dear Major Leaguer GODZILLA MATSUI
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=088%22

貧乏ゆすりの意外な効能~変形性股関節症

 昨日、日本経済新聞にあった記事ですが、貧乏ゆすりによる意外な効能について書かれていました。(先月、NHKためしてガッテンでも放映)要約すると貧乏ゆすりにより、一つはふくらはぎの筋肉が伸び縮みし、血流が改善されることにより、手足の冷えや足のむくみに効能があること、そして、エコノミー症候群の予防にもなる。また、軟骨への刺激により軟骨を再生する効果も期待できるという。実際に九州にある柳川リハビリテーション病院では、追跡調査を繰り返しレントゲン像でもはっきりとした変形した股関節の再生が可能である事を示している。
 詳しいメカニズムはわかっていないが、軟骨を培養するときに外から刺激を与えると成長しやすいと言う報告がある。京都大学の秋山治彦教授は「貧乏ゆすりでも、軟骨を再生する効果が期待できる」と言う。
この記事を読み、以前のコラム(2003年10月)での膝関節の軟骨の再生について思い出しました。その記事は、膝関節を適切な角度にすると膝関節の軟骨が再生すると言う記事だったのですが、この記事を読んだ時も、まさしくカイロプラクティックが行っている施術の方向性そのものであると記したと思うのですが、今回の記事は、柳川リハビリテーション病院でのレントゲン像での変化など、すでに臨床の場で実際に使われている技法と聞き、更に嬉しくなり自信が沸いてきます。それも貧乏ゆすり(国立長寿センター中村先生曰く、「健康ゆすりと呼びたい」)はとても簡単でリスクもない運動なのですから。
今回のこの刺激というものが再生には重要なのだと思います。この適切な刺激があると身体は栄養をその部位に補完しようとします。逆に刺激がなければ、その部位は変性・衰退への道を辿るのです。(言い換えれば栄養補助食品をいくらとっても刺激の無い部位には届きにくいのです。)

2003年コラム変形性膝関節症の治療効果の手術技法を開発
KIZUカイロ健康ニュース 日本経済新聞 「貧乏ゆすり 意外な効能」記事について
柳川リハビリテーション病院ホームページ

優先事項と後先事項

ある皮膚科の先生との会話の中で、一人の患者さんと整形外科の先生とのやり取りについて話をしました。その患者さんは、足首を強く捻挫してしまったのですが、整形外科にレントゲン検査を受けに行き、捻挫と診断されました。ここからが問題なのですが、その患者さんが「ハイヒールは履きたいのですが?」とその先生に相談したところ、その整形外科の先生は「女性だし、ハイヒールも履きたいだろうから、しっかり固定してハイヒール履いてください」とハイヒールを許可したそうです。


 物事には、優先事項と後先事項があります。ここで下す必要があるのは、足首の捻挫の原因でもある不安定な状態(ハイヒール履き)で歩かせることなのです。2~3週間でもハイヒールを禁止させれば、履いていたのと履かないで過ごしたのでは、予後がどれだけ違うか、誰でも予想できることです。
この状況での後先事項は、「女性だからハイヒールを履きたい」ことなのです。  この優先事項と後先事項がこの二人の医師の間で違っています。僕が話した皮膚科の先生はこの整形外科に対して怒りに似た感情を持っていました。問題意識がまったく違うのです。 医師とは、この皮膚科の先生が理想だと思います。  
また同じ医療従事者として、僕等も同じような場面に遭遇することが度々あります。優先事項と後先事項をきちんと説明し実施していきたいと思います。

三浦和良選手の言葉

このたびの大震災の被災者の方々に、心からお見舞いを申し上げます。
被災から2週間以上が経過しました。長い2週間でした。 被災者の方々の気持ちを考えると、何をこのコラムで書いていいのか、 本当におかけする言葉も見つかりませんでした。
そんな時に3月25日の日本経済新聞朝刊でサッカーの三浦知良選手の言葉に目がとまりました。 読んでいると自然に涙が流れてきました。掲載されていた文章の一節を紹介させて頂きます。

「言える立場ではないけれども、今大事なのは、これから生きて行 くことだ。悲しみに打ちのめされるたびに、乗り越えてきたのが僕 たち人間の歴史のはずだ。
とても明るく生きていける状況じゃない。 でも何か明るい材料ががなければ生きていけない。 暗さではなく明るさを。29日、Jリーグ選抜の僕らはみなさんに負 けぬように全力で、必死に、真剣にプレーする事を誓う。」
元日本代表 横浜FC 三浦知良

29日のカズの勇士を目に焼き付けたいと思う。
そして被災地の方々に選手みんなの力が届くと信じている。